スガノプリンス（1986年生、母マスイチノヨン）

スガノプリンス（1986年5月26日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のアラナス（当時21歳）と交配したマスイチノヨンが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）増本牧場。戦績は、中央平地16戦4勝2着4回。1991年の新潟記念(ハンデG3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

笹倉武久厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1989年）

4月2日、デビュー戦は郷原洋行騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は528kg。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

4月15日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未出走（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋行騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るインジアナシチーを次元の違う末脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

5月7日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた3戦目は、4歳400万下のスイートピー賞（東京芝1800m 雨/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で郷原洋行騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見所を作れず4着に敗れた。

6月17日、中5週で迎えた4戦目は、4歳以上400万下の恵庭岳特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で郷原洋行騎手（3戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

7月1日、中1週で迎えた5戦目は、根本康広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の積丹特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

7月23日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上400万下（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は郷原洋行騎手（4戦1勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛進したが、メジロラギンに半馬身交わされて2着となった。

4歳（1990年）

4月28日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の赤湯特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、オンワードカペラに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

5月13日、中1週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下の霞ケ城特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のバッカナムソングをクビ差振り切って順当に勝利した。

9月30日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた9戦目は、徳吉一己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の松川浦特別（福島芝2000m 雨/良）に出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のビックポイントに4馬身の差をつけて久方ぶりの一戦をモノにした。

10月27日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の秋嶺賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で徳吉一己騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に敗れた。

5歳（1991年）

6月22日、約8か月の休養明けで迎えた11戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の松島特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったキャプテンオーダーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

7月6日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、5歳以上900万下の織姫賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のミョウジントップに3馬身の差をつけて4勝目を掴み取った。

8月11日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の新潟日報賞（新潟芝1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（3戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

8月25日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で増沢末夫騎手（4戦2勝）。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮闘したが、伸びてきたセンゴクヒスイ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

8歳（1994年）

4月24日、約32か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg減らして迎えた15戦目は、宗像徹騎手を鞍上に迎えて、丹沢ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では全く伸びず16着に終わった。

5月29日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデ戦のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で宗像徹騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場を作れず15着に終わった。