マキバサイクロン（1985年生、母アサユウコウ）

マキバサイクロン（1985年5月11日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は青鹿毛。種牡馬のオランテ（当時13歳）と交配したアサユウコウが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道中川郡池田町、生産者は（株）新田牧場。戦績は、中央平地21戦7勝2着5回。1990年の毎日王冠(G2)で2着に入った他、1990年の関屋記念(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

佐藤嘉秋厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1988年）

2月28日、デビュー戦は橋口満朗騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1200m 曇/不良）に出走。馬体重は484kg。13頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

3月12日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で橋口満朗騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るライズキッドを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4月3日、中2週で迎えた3戦目は、4歳400万下の山桜賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で橋口満朗騎手（2戦1勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、最後はダイワゲーブルと並んで3着同着となった。

4月24日、中2週で迎えた4戦目は、4歳400万下のわらび賞（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で橋口満朗騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のチヨノタカラに4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

6月5日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で橋口満朗騎手（4戦2勝）。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

7月10日、中4週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のしゃくなげ賞（福島芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で橋口満朗騎手（5戦2勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に敗れた。

9月18日、中9週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で橋口満朗騎手（6戦2勝）。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、ホクトスキャットに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

4歳（1989年）

12月23日、約15か月半の休み明けで迎えた8戦目は、4歳以上400万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で橋口満朗騎手（7戦2勝）。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

5歳（1990年）

1月7日、中1週で迎えた9戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で橋口満朗騎手（8戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

1月21日、中1週で迎えた10戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で橋口満朗騎手（9戦2勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩みのないペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、タクノフィバーに半馬身交わされて2着となった。

2月10日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は11戦連続で橋口満朗騎手（10戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のガッツで最後まで踏ん張ったが、ビクトリーロードに交わされて5馬身差の2着に敗北した。

3月4日、中2週で迎えた12戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は12戦連続で橋口満朗騎手（11戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不屈の闘争本能で渋太く粘り込んで、最後は2着のフランシスカを3/4馬身振り切って久々に勝ち星を挙げた。

4月1日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の香取特別（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で橋口満朗騎手（12戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

4月15日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で橋口満朗騎手（13戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のセンゴクヒスイに1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月27日、中5週で迎えた15戦目は、小島太騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’90ダービージョッキーズステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のキングスベリーに1馬身半の差をつけて制した。

7月7日、中5週で迎えた16戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、安達太良ステークス（福島芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて、最後は2着のヒカルダンサーに2馬身半の差をつけて6勝目を収める

8月5日、中3週で迎えた17戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のオールダッシュをクビ差振り切って4連勝で重賞ウィナーの称号を獲得した。

10月7日、中8週で迎えた18戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 小雨/良）に出走。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したラッキーゲランにクビ差届かず2着となった。

10月28日、中2週で迎えた19戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい13着に敗れた。

7歳（1992年）

6月6日、約19か月半の休み明けで迎えた20戦目は、土谷智紀騎手を鞍上に迎えて、パラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。

6月28日、中2週で迎えた21戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、吾妻小富士賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。7頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったマイネルヨースに詰め切れず、5馬身差の2着となった。