メジロパーマー（1987年生、母メジロフアンタジー）

メジロパーマー（1987年3月21日）は、日本の競走馬、種牡馬。1992年にJRA賞最優秀4歳以上牡馬及び最優秀父内国産馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のメジロイーグル（当時12歳）と交配したメジロフアンタジーが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道伊達市、生産者は（有）メジロ牧場。戦績は、中央平地36戦8勝2着4回、中央障害2戦1勝2着1回。1992年の有馬記念(G1)に勝利した他、1992年の宝塚記念(G1)を制するなど、G1級競走2勝を含む重賞5勝を挙げた。

経歴

デビュー前

大久保正陽厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

8月12日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったゾウゲブネメガミに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

8月26日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったゴールデンステラに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月9日、中1週で迎えた3戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1200m 曇/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、極端なハイペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のポットミツルボーイを半馬身振り切って初白星を挙げた。

9月23日、中1週で迎えた4戦目は、2歳オープンのコスモス賞（函館芝1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のキングオブトラックをクビ差振り切って制した。

10月14日、中2週で迎えた5戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの萩ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。

11月25日、中5週で迎えた6戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの京都3歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

3歳（1990年）

6月17日、約7か月の休養明けで迎えた7戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、エルムステークス（札幌芝1800m 曇/良）に出走。6頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に終わった。

7月8日、中2週で迎えた8戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。6頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

7月22日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、道新杯（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。11頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

8月5日、中1週で迎えた10戦目は、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

8月19日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（3戦0勝）。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

4歳（1991年）

3月2日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた12戦目は、鈴鹿ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

3月24日、中2週で迎えた13戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の大原ステークス（京都芝2400m 外回り晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着を確保した。

4月6日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（京都芝2400m 外回り雨/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は村本善之騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

4月28日、中2週で迎えた15戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（3戦0勝）。18頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は力尽きて13着に終わった。

6月8日、中5週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下のニセコ特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（4戦0勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓出した伸び脚で猛進したが、スーパーシンザンに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

6月22日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下の十勝岳特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（5戦0勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のラージェストに約11馬身の大差をつけて断然の支持に応えた。

6月30日、連闘で迎えた18戦目は、ハンデG3の札幌記念（札幌芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（6戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に差を詰めて、最後は2着のモガミチャンピオンを半馬身振り切って重賞ウィナーの仲間入りを果たした。

8月4日、中4週で迎えた19戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で松永幹夫騎手（7戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

8月18日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で松永幹夫騎手（8戦2勝）。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

10月6日、中6週で迎えた21戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦0勝）。7頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを2馬身以上キープして、遅いペースで一団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。最後はガス欠状態になり7着に終わった。

11月2日、中3週で迎えた22戦目は、押田年郎騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のカルストンパーシアに6馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

12月1日、中3週で迎えた23戦目は、障害4歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3150m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で押田年郎騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったアインカイゼルから4馬身差の2着に敗北した。

5歳（1992年）

3月29日、約4か月の休み明けで迎えた24戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、コーラルステークス（阪神芝1400m 小雨/重）に出走。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

4月26日、中3週で迎えた25戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

5月17日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2200m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタニノボレロに4馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

6月14日、中3週で迎えた27戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田泰誠騎手（2戦1勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。主導権を奪い、非常に速いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて難なく抜け出し、最後は2着のカミノクレッセに3馬身の差をつけてグランプリホースの称号を奪取した。

10月11日、約4か月の休養明けで迎えた28戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で山田泰誠騎手（3戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

11月1日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚が止まってしまい17着に終わった。

12月27日、中7週で迎えた30戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は山田泰誠騎手（4戦2勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志でバテることなく粘り続けて、最後は2着のレガシーワールドをハナ差振り切って春秋グランプリ連覇を果たした。

6歳（1993年）

3月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた31戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（5戦3勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、後続との差を5馬身以上保って、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のタケノベルベットを半馬身振り切って重賞5勝目をマークした。

4月25日、中5週で迎えた32戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田泰誠騎手（6戦4勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

6月13日、中6週で迎えた33戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で山田泰誠騎手（7戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は力尽きて10着に敗れた。

10月10日、約4か月の休み明けで迎えた34戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で山田泰誠騎手（8戦4勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

10月30日、中2週で迎えた35戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り雨/重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で山田泰誠騎手（9戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

11月28日、中3週で迎えた36戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山田泰誠騎手（10戦4勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

12月26日、中3週で迎えた37戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に敗れた。

7歳（1994年）

1月23日、中3週で迎えた38戦目は、ハンデG2の日経新春杯（阪神芝2500m 曇/良）に60.5kgの斤量を背負って出走。鞍上は山田泰誠騎手（11戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、ムッシュシェクルに交わされて2馬身差の2着に敗北した。