アグネスフェアリー（1986年生、母アグネステエム）

アグネスフェアリー（1986年4月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のミルジヨージ（当時11歳）と交配したアグネステエムが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）高昭牧場。戦績は、中央平地12戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は1990年の洞海特別(500万下)。

経歴

デビュー前

武田作十郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1989年）

4月30日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

5月14日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（京都芝1600m 外回り晴/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

5月27日、中1週で迎えた3戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

6月11日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったバンブージャズに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

6月24日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中京芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

7月9日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のリアルタイムを半馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

4歳（1990年）

6月9日、約11か月の休養明けで迎えた7戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（阪神芝2000m 雨/不良）に出走。14頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

7月7日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、5歳以上500万下（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり9着に終わった。

7月28日、中2週で迎えた9戦目は、松本達也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の若戸特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

8月5日、連闘で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の洞海特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のディクターガールに1馬身半の差をつけて優勝

8月19日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下の有田特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

8月26日、連闘で迎えた12戦目は、牧田和弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。