スプリングビオラ（1994年生、母ユウワスカーレット）

スプリングビオラ（1994年3月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時9歳）と交配したユウワスカーレットが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）三宅牧場。戦績は、中央平地21戦3勝2着2回、地方10戦0勝。主な勝ち鞍は1998年の5歳以上900万下(牝)。

経歴

デビュー前

上原博之厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1997年）

3月2日、デビュー戦は的場均騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は440kg。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

3月15日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓出した伸び脚を見せたが、トーヨージェイドにクビ差交わされて2着に惜敗した。

4月6日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフジミネカラーに8馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

5月4日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は4戦連続で的場均騎手（3戦1勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に敗れた。

7月5日、中8週で迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

7月26日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

8月17日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（5戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

4歳（1998年）

1月14日、約5か月の休養明けで迎えた8戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、マルチフェイス特別（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。11着に敗れた。

2月22日、中5週で迎えた9戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、タイキフェアリーにハナ差交わされて2着に惜敗した。

3月7日、中1週で迎えた10戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を炸裂させて、最後は2着のアイジョウに1馬身1/4の差をつけて1番人気に応えた。

3月28日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菊沢隆徳騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく6着に敗れた。

4月18日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で菊沢隆徳騎手（4戦1勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一寸刻みに前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のハナノメガミを3/4馬身振り切って3勝目をマークした。

5月10日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の薫風ステークス（東京芝1800m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で菊沢隆徳騎手（5戦2勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に終わった。

12月12日、約7か月の休養明けで迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で菊沢隆徳騎手（6戦2勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

12月26日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で菊沢隆徳騎手（7戦2勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は一杯になって10着に敗れた。

5歳（1999年）

1月23日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で菊沢隆徳騎手（8戦2勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

2月13日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は10戦連続で菊沢隆徳騎手（9戦2勝）。15頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

3月13日、中3週で迎えた18戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で菊沢隆徳騎手（10戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

4月10日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の鹿島特別（中山ダート1200m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は12戦連続で菊沢隆徳騎手（11戦2勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず14着に終わった。

4月17日、連闘で迎えた20戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で菊沢隆徳騎手（12戦2勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に終わった。

5月16日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の鎌倉特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は的場均騎手（6戦1勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に終わった。

5月29日、中1週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下の富嶽賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（13戦2勝）。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では全く伸びず9着に終わった。

10月7日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた23戦目は、湯浅淳一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のオパール特別（船橋ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

10月26日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた24戦目は、ゴールデンオーツ賞（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で湯浅淳一騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

11月18日、中2週で迎えた25戦目は、’99フレンドリーサドル特別（6）（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で湯浅淳一騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

12月10日、中2週で迎えた26戦目は、師走特別（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で湯浅淳一騎手（3戦0勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月30日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦のディセンバー特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で湯浅淳一騎手（4戦0勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

6歳（2000年）

1月18日、中2週で迎えた28戦目は、ハンデ戦の初茜特別（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で湯浅淳一騎手（5戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

1月27日、連闘で迎えた29戦目は、ハンデ戦の寒月特別（浦和ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で湯浅淳一騎手（6戦0勝）。11頭立ての8番人気で大外11番ゲートからスタート。4着を確保した。

3月7日、中5週で迎えた30戦目は、’00フレンドリースパー特別（3）（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で湯浅淳一騎手（7戦0勝）。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

3月24日、中1週で迎えた31戦目は、ハンデ戦のアクアマリン賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で湯浅淳一騎手（8戦0勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。