ヒデノヴィーナス（2016年生、母タカラハーバー）

ヒデノヴィーナス（2016年5月27日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+女神」。毛色は栗毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時20歳）と交配したタカラハーバーが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は瀬戸牧場。2020年のながつきステークス(オープン)に勝利した他、2020年のNST賞(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、瀬戸牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、大石秀夫によって691.2万円で落札された。

梅田智之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

12月15日、デビュー戦は川須栄彦騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は438kg。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったプリンシアルーチェに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

3歳（2019年）

1月14日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、しっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のコパノジョウオーに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

1月20日、連闘で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で川須栄彦騎手（2戦1勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

2月17日、中3週で迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川須栄彦騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアカネサスをクビ差振り切って2勝目を収める

6月1日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、3歳以上2勝クラスの洲本特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川須栄彦騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

8月3日、中8週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた6戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの桑園特別（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の敢闘精神で渋太く粘り続けて先頭を奪い、最後は2着のスズカグラーテに1馬身3/4の差をつけて3勝目を手中に収めた。

11月23日、約3か月半の休み明けで迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの銀嶺ステークス（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は川須栄彦騎手（5戦2勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着を確保した。

12月7日、中1週で迎えた8戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのアクアラインステークス（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈の闘魂でしぶとく粘り込んで先頭に立ち、最後は2着のサザンヴィグラスをクビ差振り切って4勝目を掴み取った。

4歳（2020年）

2月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンの大和ステークス（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（6戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、抜け出したスズカコーズラインにクビ差届かず2着に惜敗した。

3月21日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンの千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川須栄彦騎手（7戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

8月23日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンのNST賞（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川須栄彦騎手（8戦2勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、抜け出したヒロシゲゴールドを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

9月26日、中4週で迎えた12戦目は、ながつきステークス（中山ダート1200m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で川須栄彦騎手（9戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のリュウノユキナに2馬身半の差をつけて5勝目をつかんだ。

10月24日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンの室町ステークス（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で川須栄彦騎手（10戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

6歳（2022年）

4月30日、約18か月半の休み明けで迎えた14戦目は、天王山ステークス（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で川須栄彦騎手（11戦3勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

6月5日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、松風月ステークス（中京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で川須栄彦騎手（12戦3勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

2022年9月23日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。