サザンヴィグラス（2015年生、母スプライトダンス）

サザンヴィグラス（2015年5月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「南の+父名の一部。父名から連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時19歳）と交配したスプライトダンスが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は株式会社カネツ牧場。2017年の北海道2歳優駿(Jpn3)で3着に入った他、2021年のジャニュアリーステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

川島洋人厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2017年）

5月23日、デビュー戦は石川倭騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は444kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る恰好となり、で集団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るディーエスソアラーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月29日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の栄冠賞（門別ダート1200m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のハッピーグリンを3/4馬身振り切って2勝目を奪取した。

8月1日、中4週で迎えた3戦目は、2歳地方重賞のブリーダーズゴールドジュニアカップ（門別ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るダブルシャープを鬼脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

8月24日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ5（門別ダート1700m 雨/重）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で五十嵐冬樹騎手（2戦2勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったマッドドッグをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

10月5日、中5週で迎えた5戦目は、2歳地方重賞のサンライズカップ（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は石川倭騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

10月31日、中3週で迎えた6戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、2歳Jpn3の北海道2歳優駿（門別ダート1800m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

12月13日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて8着に敗れた。

3歳（2018年）

2月22日、中9週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた8戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの’18雲取賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。

3月1日、連闘で迎えた9戦目は、3歳戦のつばき賞（川崎ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のヴオロスを3/4馬身振り切って4勝目を手に入れた。

4月4日、中4週で迎えた10戦目は、3歳S3のクラウンカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉原寛人騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

5月30日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、3歳地方重賞の北斗盃（門別ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は五十嵐冬樹騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のビジネスライクに7馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月20日、中2週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞の北海優駿（門別ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（4戦3勝）。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

7月26日、中4週で迎えた13戦目は、3歳地方重賞の王冠賞（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で五十嵐冬樹騎手（5戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は勢いを失って7着に敗れた。

4歳（2019年）

2月24日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた14戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚色が衰えて15着に終わった。

3月23日、中3週で迎えた15戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の春風ステークス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。15頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

4月28日、中4週で迎えた16戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の高瀬川ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

6月2日、中4週で迎えた17戦目は、3歳以上3勝クラスの麦秋ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は野中悠太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったミッキーワイルドにねじ伏せられて4馬身差の2着となった。

6月23日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの夏至ステークス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で野中悠太郎騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい13着に敗れた。

8月17日、中7週で迎えた19戦目は、3歳以上3勝クラスのテレQ杯（小倉ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

11月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの貴船ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

12月7日、中4週で迎えた21戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのアクアラインステークス（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では弾けるような伸び脚で急追したが、抜け出したヒデノヴィーナスにクビ差届かず2着となった。

5歳（2020年）

1月13日、中4週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの初春ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

2月1日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上3勝クラスの銀蹄ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの鎌倉ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

5月17日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上3勝クラスのBSイレブン賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のデピュティプライムを3/4馬身振り切って久々に勝利を挙げた。

9月26日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、ながつきステークス（中山ダート1200m 小雨/重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。

10月11日、中1週で迎えた27戦目は、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は野中悠太郎騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は垂れてしまい13着に終わった。

12月6日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた28戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、りんくうステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

6歳（2021年）

1月17日、中5週で迎えた29戦目は、ジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では弾けるように疾駆したが、抜け出したリュウノユキナを差し切れず、6馬身差の2着となった。

2月21日、中4週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンの大和ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は野中悠太郎騎手（4戦0勝）。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。

4月18日、中7週で迎えた31戦目は、京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（4戦1勝）。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では目立つような脚を使えず13着に終わった。

2021年4月22日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。