ミッキーワイルド（2015年生、母ワイルドラズベリー）

ミッキーワイルド（2015年2月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+野性の」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時7歳）と交配したワイルドラズベリーが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2019年のプロキオンステークス(G3)で2着に入った他、2019年の霜月ステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、野田みづきによって7,128万円で落札された。

安田隆行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

12月3日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は496kg。18頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のゴージャスランチに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2018年）

1月27日、中7週で迎えた2戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

3月24日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のニコルハイウェイをハナ差振り切って2勝目をマークした。

5月26日、中8週で迎えた4戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳重賞の葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では速い脚を使えず11着に敗れた。

6月30日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の知多特別（中京芝1400m 曇/良）に出走。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に敗れた。

10月21日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた6戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたバレッティ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

11月18日、中3週で迎えた7戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4歳（2019年）

1月6日、中6週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったメイショウラケーテに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月3日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったリュウノユキナに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

3月24日、中6週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の鈴鹿特別（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したマイネルラックにクビ差届かず2着に甘んじた。

4月21日、中3週で迎えた11戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のエピックアンを3/4馬身振り切って3勝目をゲットした。

6月2日、中5週で迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスの麦秋ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（5戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサザンヴィグラスに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

7月7日、中4週で迎えた13戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（6戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したアルクトスに半馬身届かず2着に敗北した。

11月17日、約4か月半の休み明けで迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（7戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のスマートアヴァロンをクビ差振り切ってファンの高評価に応えた。

5歳（2020年）

2月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

2月23日、中2週で迎えた16戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は北村友一騎手（8戦2勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が悪くなり16着に終わった。

4月19日、中7週で迎えた17戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、京葉ステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず8着に敗れた。

5月30日、中5週で迎えた18戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では矢のような伸び脚で急追したが、抜け出したトップウイナーにアタマ差届かず2着に甘んじた。

7月12日、中5週で迎えた19戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚に勢いがなく13着に敗れた。

11月22日、約4か月半の休み明けで迎えた20戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

12月6日、中1週で迎えた21戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、りんくうステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

6歳（2021年）

4月3日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

5月16日、中5週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた23戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

5月29日、中1週で迎えた24戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に敗れた。

11月21日、約6か月の休み明けで迎えた25戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの霜月ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

12月12日、中2週で迎えた26戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に終わった。

7歳（2022年）

1月30日、中6週で迎えた27戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシルクロードステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では末脚が冴えず14着に終わった。

4月10日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた28戦目は、郷間勇太騎手を鞍上に迎えて、一般C1-2（高知ダート1400m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、バンクショットに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

4月24日、中1週で迎えた29戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、釜ヶ谷の滝特別（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマイネルブロッケンに1馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

5月15日、中2週で迎えた30戦目は、一般B3（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で赤岡修次騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったガウナエルフリーデに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5月29日、中1週で迎えた31戦目は、丸塚池特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で赤岡修次騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。競走中止となった。

8歳（2023年）

2月8日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた32戦目は、市原仁奈お誕生日特別（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で赤岡修次騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のヒロブレイブを3/4馬身振り切ってファンの高評価に応えた。

4月13日、中8週で迎えた33戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、柏の葉オープン（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。