ウラガーノ（2014年生、母イリデ）

ウラガーノ（2014年4月10日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「暴風（伊）」。毛色は青鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時11歳）と交配したイリデが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はモリナガファーム。2020年のベイスプリント(地方重賞)に勝利した他、2020年の秋桜賞(牝地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

吉村圭司厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2017年）

1月29日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は508kg。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったテンモースに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

2月18日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では途轍もない末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のジョーカルーアに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月8日、中6週で迎えた3戦目は、3歳500万下（阪神ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のカムカムをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

4月30日、中2週で迎えた4戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れる脚を使えず14着に敗れた。

6月25日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の清里特別（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

8月19日、中7週で迎えた6戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のTVQ杯（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が衰えて16着に敗れた。

11月26日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のシャングリラ賞（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

4歳（2018年）

2月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた8戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の紫川特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

4月3日、中5週で迎えた9戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、’18スパーキングナイトチャレンジ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

6月23日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

10月6日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

11月3日、中3週で迎えた12戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

12月1日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

5歳（2019年）

2月23日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg絞って迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

3月23日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた15戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

4月14日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のレッドシャーロットをクビ差振り切って久しぶりに白星を挙げた。

6月16日、中8週で迎えた17戦目は、3歳以上2勝クラスの箕面特別（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で太宰啓介騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

7月7日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上2勝クラスの大府特別（中京ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で太宰啓介騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

9月15日、中9週で迎えた19戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず10着に敗れた。

10月20日、中4週で迎えた20戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの大山崎特別（京都ダート1200m 晴/重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、ケプラーに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

11月17日、中3週で迎えた21戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

6歳（2020年）

3月15日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた22戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい11着に終わった。

4月5日、中2週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた23戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で太宰啓介騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

2020年4月10日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

5月13日、中4週で馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた24戦目は、田中学騎手を鞍上に迎えて、若葉特別（園田ダート1230m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

6月3日、中2週で迎えた25戦目は、孟夏特別（園田ダート1230m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中学騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、伸びてきたナムラムート決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

6月26日、中2週で迎えた26戦目は、半夏生『明石だこ』特別（園田ダート1230m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中学騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

7月16日、中2週で迎えた27戦目は、京都畜産特別（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田中学騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るワシヅカミを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月12日、中3週で迎えた28戦目は、SPAT4のお得なポイント賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中学騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったナリタミニスターに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

9月17日、中4週で迎えた29戦目は、筒井勇介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定地方重賞の秋桜賞（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったサラーブに詰め切れず、8馬身差の2着となった。

10月1日、中1週で迎えた30戦目は、地方重賞のベイスプリント（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で筒井勇介騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では豪脚を爆発させて、最後は2着のミトノアミーゴに1馬身半の差をつけて5勝目を手にした。

10月29日、中3週で迎えた31戦目は、地方重賞のゴールド争覇オープン（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で筒井勇介騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

12月3日、中4週で迎えた32戦目は、地方重賞の笠松グランプリ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で筒井勇介騎手（3戦1勝）。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に終わった。

12月18日、中1週で迎えた33戦目は、シンビジウムオープン（笠松ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で筒井勇介騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

7歳（2021年）

1月4日、中1週で迎えた34戦目は、地方重賞の名古屋記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で筒井勇介騎手（5戦1勝）。11頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では決め手が足りず8着に敗れた。

5月3日、約4か月の休み明けで迎えた35戦目は、加藤聡一騎手を鞍上に迎えて、ハンデJpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

5月20日、中1週で迎えた36戦目は、すずらん特別（名古屋ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤聡一騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

6月4日、中1週で迎えた37戦目は、ねむのき杯（名古屋ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で加藤聡一騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず4着に終わった。

6月18日、中1週で迎えた38戦目は、ムーンストーンオープン（名古屋ダート1900m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で加藤聡一騎手（3戦0勝）。5頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ナムラマホーホに交わされて3馬身差の2着となった。

6月29日、中1週で迎えた39戦目は、地方重賞の日本海スプリント（金沢ダート900m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で加藤聡一騎手（4戦0勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に終わった。

7月22日、中2週で迎えた40戦目は、地方重賞の名港盃オープン（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で加藤聡一騎手（5戦0勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

8月5日、中1週で迎えた41戦目は、牝馬限定オープンのコスモス賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で加藤聡一騎手（6戦0勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く4着に終わった。

9月2日、中3週で迎えた42戦目は、牝馬限定地方重賞の秋桜賞（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で加藤聡一騎手（7戦0勝）。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

10月4日、中4週で迎えた43戦目は、牝馬限定地方重賞のお松の方賞（北陸四県畜産協会長賞）（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で加藤聡一騎手（8戦0勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。先手を取り、で一団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

2021年10月19日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。