ヤシャマル（2017年生、母シャインプレジャー）

ヤシャマル（2017年4月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキズナ（当時7歳）と交配したシャインプレジャーが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は船越伸也。2022年の日経新春杯(ハンデG2)で3着に入った他、2022年の新潟大賞典(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

尾形和幸厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

11月3日、デビュー戦は田辺裕信騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は476kg。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

11月23日、中2週で迎えた2戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1800m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入った。

12月14日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（1戦0勝）。17頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったゼノヴァースにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

3歳（2020年）

1月11日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原明良騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを切り、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

2月1日、中2週で迎えた5戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったタイセイモンストルに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳未勝利（福島芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は菅原明良騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月10日、中2週で迎えた7戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を爆発させて、最後は2着のサトノレグルスに4馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

8月30日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

9月19日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラスの汐留特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

10月11日、中2週で迎えた10戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、抜け出したゴルトベルクを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月31日、中2週で迎えた11戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、伸びてきたクロミナンス決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4歳（2021年）

1月30日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（東京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のダイワクンナナに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手に入れた。

2月21日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上2勝クラス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のスマイルをハナ差振り切って3勝目を奪取した。

5月2日、中9週で迎えた14戦目は、4歳以上3勝クラスの府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪脚を爆発させて、最後は2着のハーツイストワールに1馬身の差をつけて4勝目を手に入れた。

6月13日、中5週で迎えた15戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（2戦1勝）。18頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

9月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた16戦目は、ハンデG3の農林水産省賞典新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は菅原明良騎手（4戦0勝）。17頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入った。

10月17日、中5週で迎えた17戦目は、オクトーバーステークス（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菅原明良騎手（5戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

12月11日、中7週で迎えた18戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に敗れた。

5歳（2022年）

1月16日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（中京芝2200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入り込んだ。

5月8日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2000m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

6月4日、中3週で迎えた21戦目は、G3の鳴尾記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松田大作騎手（2戦0勝）。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて9着に終わった。

9月4日、約3か月の休養明けで迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンの丹頂ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で松田大作騎手（3戦0勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は一杯になって9着に敗れた。