ウォータクティクス（2005年生、母アドマイヤハッピー）

ウォータクティクス（2005年2月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「戦略」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のウォーエンブレム（当時6歳）と交配したアドマイヤハッピーが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地13戦6勝、地方1戦0勝。2009年のアンタレスステークス(G3)に勝利した他、2009年のアルデバランステークス(オープンハンデ)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

11月11日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。馬体重は468kg。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。前に出て、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

3歳（2008年）

4月12日、約5か月の休み明けで迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を取り切り、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマイネルアルセーヌに約12馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

10月26日、約6か月半の休み明けで迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1800m 雨/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。端をきり、リードを5馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のトーセンスターンに4馬身の差をつけて久々の実戦をモノにした。

11月24日、中3週で迎えた4戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて13番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のグッドフロマージュに6馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

12月28日、中4週で迎えた5戦目は、3歳以上1600万下の2008フェアウェルステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、リードを2馬身以上確保して、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のパピヨンシチーに5馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

4歳（2009年）

2月14日、中6週で迎えた6戦目は、ハンデ戦でオープンのアルデバランステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて15番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、リードを2馬身以上保って、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のガッツでしぶとく粘り込んで、最後は2着のカフェオリンポスをハナ差振り切って怒涛の5連勝を決めた。

4月26日、中9週で迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を奪い、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のワンダースピードに2馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

5月24日、中3週で迎えた8戦目は、G2の東海ステークス（中京ダート2300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではいい脚を見せられず16着に敗れた。

10月6日、約4か月半の休み明けで迎えた9戦目は、Jpn3の白山大賞典（金沢ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

11月21日、中6週で迎えた10戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、トパーズステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

5歳（2010年）

1月24日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（4戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

3月28日、中8週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた12戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では全く伸びず7着に敗れた。

4月25日、中3週で迎えた13戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はタレてしまい14着に敗れた。

6歳（2011年）

4月24日、約12か月の休養明けで迎えた14戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 晴/重）に出走。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい10着に敗れた。