マルタカトウコウ（1990年生、母リツチエース）

マルタカトウコウ（1990年3月4日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラトウコウ（当時9歳）と交配したリツチエースが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）豊庫牧場。戦績は、中央平地20戦8勝2着3回、地方4戦1勝2着1回。1994年の栗東ステークス(オープン)に勝利した他、1995年の栗東ステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

野平富久厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1993年）

5月23日、デビュー戦は鈴木寿騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、逃げるエアウォーカーにアタマ差届かず2着に甘んじた。

6月13日、中2週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木寿騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅調な伸びを見せたが、ダイワトーレンスに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

7月10日、中3週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（福島ダート1000m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で鈴木寿騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハッピーコールに7馬身の差をつけて初白星を挙げた。

4歳（1994年）

1月15日、約6か月半の休み明けで迎えた4戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で鈴木寿騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、セントノーザンにクビ差交わされて2着に惜敗した。

1月31日、中1週で迎えた5戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で鈴木寿騎手（4戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトウショウジゴロに1馬身3/4の差をつけて勝利をモノにする

2月19日、中2週で迎えた6戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で鈴木寿騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばしてすんなりと抜け出し、最後は2着のアミサイクロンに5馬身の差をつけて制した。

3月27日、中4週で迎えた7戦目は、アクアマリンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で鈴木寿騎手（6戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を爆発させて、最後は2着のアイオーユーをクビ差振り切って4勝目を奪取した。

4月23日、中3週で迎えた8戦目は、栗東ステークス（阪神ダート1400m 雨/重）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は8戦連続で鈴木寿騎手（7戦4勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のエイシンライジンを半馬身振り切って破竹の4連勝を決めた。

5月14日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンの武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で鈴木寿騎手（8戦5勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

8月28日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、青函ステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。先手を取り、息の入らないペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

9月18日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のカガミアスカに2馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

12月18日、約3か月の休養明けで迎えた12戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（2戦1勝）。14頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

5歳（1995年）

1月29日、中5週で迎えた13戦目は、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田面木博公騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて10着に敗れた。

3月25日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのプロキオンステークス（京都ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で田面木博公騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のスーパーライセンスに3馬身半の差をつけて7勝目を手にした。

4月22日、中3週で迎えた15戦目は、栗東ステークス（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で田面木博公騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のホーマンランドオーに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月4日、約6か月半の休養明けで迎えた16戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で田面木博公騎手（6戦3勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい12着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのリバーサイドステークス（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で田面木博公騎手（7戦3勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

12月17日、中2週で迎えた18戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で田面木博公騎手（8戦3勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

6歳（1996年）

9月26日、約9か月半の休み明けで迎えた19戦目は、東京盃（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で田面木博公騎手（9戦3勝）。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。9着に敗れた。

12月8日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた20戦目は、師走ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で田面木博公騎手（10戦3勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。端をきる形となり、凄まじいハイペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい12着に敗れた。

7歳（1997年）

1月12日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた21戦目は、G3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で田面木博公騎手（11戦3勝）。15頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではいいところがなく15着に終わった。

6月21日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた22戦目は、山本裕次郎騎手を鞍上に迎えて、一般A（盛岡ダート1800m 雨/重）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。最後は、勝ったナイスマークから1馬身差の2着となった。

7月6日、中1週で迎えた23戦目は、早池峰賞（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本裕次郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月3日、中3週で迎えた24戦目は、東京カップけやき賞（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山本裕次郎騎手（2戦0勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。最後は、2着のシャマードシンボリに2馬身半の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。