アイオーユー（1990年生、母ランザリスク）

アイオーユー（1990年5月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のヤマニンスキー（当時15歳）と交配したランザリスクが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地28戦7勝2着9回、地方4戦0勝2着1回。1996年のフェブラリーステークス(G2)で2着に入った他、1995年のカブトヤマ記念(ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高松邦男厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1993年）

6月19日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は486kg。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では卓抜な伸び脚で急追したが、勝ったヒカルイットウセイに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

7月3日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったハナカゼコバンに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

7月18日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田政人騎手（2戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエリモシンフォニーに9馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月31日、中1週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田政人騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のケイアイマリーンに2馬身半の差をつけて優勝

10月30日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田政人騎手（4戦2勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

11月20日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で柴田政人騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したエビスハクラクを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

12月11日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で柴田政人騎手（6戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったシスティーナをクビ差捉え切れず2着に甘んじた。

12月25日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で柴田政人騎手（7戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、伸びてきたユーワハッピー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4歳（1994年）

1月22日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は9戦連続で柴田政人騎手（8戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るトワノハーデーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて断然人気に応えた。

2月14日、中2週で迎えた10戦目は、テレビ山梨杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は10戦連続で柴田政人騎手（9戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

3月27日、中5週で迎えた11戦目は、アクアマリンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で柴田政人騎手（10戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で追い上げたが、抜け出したマルタカトウコウにクビ差届かず2着に甘んじた。

4月17日、中2週で迎えた12戦目は、卯月ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で柴田政人騎手（11戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったレガシーオブゼルダに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月27日、約4か月半の休養明けで迎えた13戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のウトナイ湖特別（札幌ダート1700m 曇/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線に入ると、前で粘るナチノムテキを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて久しぶりの一戦を物にした。

9月17日、中2週で迎えた14戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、初風ステークス（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジョウテンウインに8馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

10月16日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は田面木博公騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

11月5日、中2週で迎えた16戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

11月19日、中1週で迎えた17戦目は、霜月ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホクトフィーバスに5馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

5歳（1995年）

8月26日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、シーサイドオープン（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田面木博公騎手（4戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

9月10日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦1勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

10月7日、中3週で迎えた20戦目は、神無月ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は田面木博公騎手（5戦2勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

10月22日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデG3のカブトヤマ記念（新潟芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は小野次郎騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のアラタマワンダーに1馬身3/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を勝ち取った。

11月19日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデG3の福島記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（3戦2勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

12月16日、中3週で迎えた23戦目は、G3のウインターステークス（中京ダート2300m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（4戦2勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、キョウトシチーにアタマ差交わされて2着となった。

6歳（1996年）

2月17日、中8週で迎えた24戦目は、G2のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 雪/良）に出走。鞍上は4戦連続で小野次郎騎手（5戦2勝）。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、抜け出したホクトベガを捕まえ切れず、3馬身半差の2着となった。

3月9日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小野次郎騎手（6戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

5月18日、中9週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた26戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は田面木博公騎手（6戦2勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

6月19日、中4週で迎えた27戦目は、帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（7戦2勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったホクトベガから2馬身差の2着となった。

7月15日、中3週で迎えた28戦目は、エンプレス杯（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（8戦2勝）。6頭立ての2番人気で6番ゲートからスタート。4着に敗れた。

7歳（1997年）

1月6日、約6か月の休み明けで迎えた29戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（9戦2勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい13着に敗れた。

2月16日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた30戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で小野次郎騎手（10戦2勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

3月5日、中1週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた31戦目は、ダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小野次郎騎手（11戦2勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。6着に敗れた。

4月2日、中3週で迎えた32戦目は、G3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で小野次郎騎手（12戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。