ヒカルイットウセイ（1990年生、母コクサイトツプ）

ヒカルイットウセイ（1990年3月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のナイスダンサー（当時21歳）と交配したコクサイトツプが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）フジワラ・ファーム。戦績は、中央平地32戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は1994年のオホーツクハンデキャップ(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

西塚安夫厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1993年）

5月2日、デビュー戦は堀井雅広騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（新潟芝1600m 外回り小雨/良）に出走。馬体重は450kg。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

5月15日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未出走（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で堀井雅広騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

6月19日、中4週で迎えた3戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアイオーユーに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

7月4日、中1週で迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下のまりも特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい10着に敗れた。

7月25日、中2週で迎えた5戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（札幌芝1500m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

8月21日、中3週で迎えた6戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、きっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のサウザーに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月24日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上900万下の晩秋特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

11月21日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた8戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず4着に敗れた。

12月12日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴田政人騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を弾けさせて、最後は2着のサーストンベルガーに1馬身1/4の差をつけて勝利をモノにする

4歳（1994年）

1月8日、中3週で迎えた10戦目は、サンライズステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

2月18日、中5週で迎えた11戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、春望ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

6月19日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、4歳以上900万下の大倉山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（1戦1勝）。9頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に終わった。

7月9日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の室蘭特別（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

7月23日、中1週で迎えた14戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下のオホーツクハンデキャップ（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のノーパススクリーンをクビ差振り切って制した。

9月18日、中7週で迎えた15戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館ダート1000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

10月23日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた16戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の貴船ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天授の敢闘精神でゴールまで頑張り、5着を確保した。

11月13日、中2週で迎えた17戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて7着に終わった。

12月3日、中2週で迎えた18戦目は、仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に終わった。

5歳（1995年）

1月8日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、サンライズステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

2月12日、中4週で迎えた20戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、テレビ山梨杯（東京芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

3月18日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデ戦の千葉ステークス（中山芝1200m 外回り小雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続でM.ロバーツ騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったビコーアルファーにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

4月16日、中3週で迎えた22戦目は、卯月ステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続でM.ロバーツ騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

6月4日、中6週で迎えた23戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、麦秋ステークス（東京ダート1200m 小雨/不良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

7月1日、中3週で迎えた24戦目は、S.ソト騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のTUF杯（福島芝1200m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は失速してしまい12着に敗れた。

7月29日、中3週で迎えた25戦目は、根本康広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のみちのくステークス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は失速してしまい9着に終わった。

9月2日、中4週で迎えた26戦目は、A.ムンロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。17頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

9月30日、中3週で迎えた27戦目は、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は根本康広騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず5着に終わった。

10月21日、中2週で迎えた28戦目は、奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で根本康広騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

11月4日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で根本康広騎手（3戦0勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に終わった。

12月2日、中3週で迎えた30戦目は、仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で根本康広騎手（4戦0勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

6歳（1996年）

1月7日、中4週で迎えた31戦目は、サンライズステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で根本康広騎手（5戦0勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず10着に敗れた。

2月10日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた32戦目は、春望ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は橋本広喜騎手（3戦1勝）。14頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。