ナチノムテキ（1989年生、母グレイスラツシー）

ナチノムテキ（1989年4月9日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のロードリージ（当時20歳）と交配したグレイスラツシーが11歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は前川義則。戦績は、中央平地12戦1勝2着4回、地方12戦11勝。主な勝ち鞍は1994年の4歳以上900万下。

経歴

デビュー前

河村功厩舎（名古屋）へ入厩。

3歳（1992年）

3月3日、デビュー戦は成田明騎手を鞍上に据えて、4歳（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のエウレカをクビ差制して初勝利を挙げた。

3月17日、中1週で迎えた2戦目は、4歳（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で成田明騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のラストオンワードをクビ差制して2勝目を収める

4月14日、中3週で迎えた3戦目は、4歳（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で成田明騎手（2戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のコスモセブンに2馬身の差をつけて負け無しの3連勝を決めた。

5月3日、中2週で迎えた4戦目は、鞍上は4戦連続で成田明騎手（3戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のキンザンハヤブサをアタマ差制して負け知らずの4連勝を決めた。

5月13日、中0週で迎えた5戦目は、3歳戦の駿蹄賞（中京(地)芝1800m 雨/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は5戦連続で成田明騎手（4戦4勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。10着に敗れた。

6月7日、中3週で迎えた6戦目は、鞍上は6戦連続で成田明騎手（5戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のイナズマシロンをクビ差制して5勝目を手に入れた。

6月22日、中1週で迎えた7戦目は、鞍上は7戦連続で成田明騎手（6戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のタケイチニシキをクビ差制して6勝目を手に入れた。

11月13日、約5か月の休養明けで迎えた8戦目は、尾崎章生騎手を鞍上に迎えて、一般C3ハ（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のミナミビンダーに3馬身の差をつけて久しぶりの実戦を物にした。

11月30日、中1週で迎えた9戦目は、C3イ（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で尾崎章生騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のビクターヒツトに1馬身半の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

12月18日、中2週で迎えた10戦目は、C2イ（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は成田明騎手（7戦6勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、2着のレットファスターに1馬身半の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

4歳（1993年）

1月17日、中3週で迎えた11戦目は、C2イ（名古屋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は尾崎章生騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のドラマチックに1馬身半の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

1月31日、中1週で迎えた12戦目は、C1イ（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で尾崎章生騎手（3戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のエーコービックに半馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

3月14日、中5週で迎えた13戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、武庫川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず16着に終わった。

4月25日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、伊藤暢康騎手を鞍上に迎えて、丹沢ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

12月5日、約7か月半の休養明けで迎えた15戦目は、嶋田高宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けん気を発揮してゴールまで力戦し、5着を確保した。

5歳（1994年）

1月16日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で嶋田高宏騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、シンボリミサキに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

1月31日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で嶋田高宏騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

2月14日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の早春賞（東京ダート1600m 晴/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

3月13日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた19戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は嶋田高宏騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びあぐねて5着に敗れた。

7月16日、約4か月の休み明けで迎えた20戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のオーロラ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、フォスターホープに交わされて6馬身差の2着となった。

7月31日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の層雲峡特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、キタノファンタジーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

8月27日、中3週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下のウトナイ湖特別（札幌ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢隆徳騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、アイオーユーに交わされて7馬身差の2着に敗北した。

9月11日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下（函館ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で菊沢隆徳騎手（3戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩みのないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のグリークシアターに3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

10月9日、中3週で迎えた24戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の錦秋特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打ち、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。