グリークシアター（1990年生、母ダイナアティカ）

グリークシアター（1990年4月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアンバーシャダイ（当時13歳）と交配したダイナアティカが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地30戦3勝2着4回、中央障害3戦1勝。主な勝ち鞍は1994年の5歳以上900万下(牝)。

経歴

デビュー前

奥平真治厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1993年）

1月31日、デビュー戦は横山賀一騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。馬体重は446kg。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

2月7日、連闘で迎えた2戦目は、4歳新馬（東京ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山賀一騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るダンシングフレールを上がり4位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

2月28日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定4歳500万下の桃花賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山賀一騎手（2戦1勝）。14頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい14着に終わった。

3月13日、中1週で迎えた4戦目は、4歳500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で横山賀一騎手（3戦1勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

4月3日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山賀一騎手（4戦1勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、タフなペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、チェリーフィールドに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

4月17日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山賀一騎手（5戦1勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

5月9日、中2週で迎えた7戦目は、4歳500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山賀一騎手（6戦1勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着に入った。

5月29日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下の桐花賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で横山賀一騎手（7戦1勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったブランドカメリアに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

6月20日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で横山賀一騎手（8戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のリワードガンダムに1馬身3/4の差をつけて2勝目を手中に収めた。

7月11日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の摩周湖特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で横山賀一騎手（9戦2勝）。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず4着に終わった。

7月31日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下のおおぞらステークス（札幌芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は11戦連続で横山賀一騎手（10戦2勝）。15頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

8月14日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の駒場特別（函館芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で横山賀一騎手（11戦2勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が悪くなり7着に終わった。

11月14日、約3か月の休み明けで迎えた13戦目は、沢昭典騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下のラジオ福島賞（福島芝1200m 曇/不良）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の南総特別（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は横山賀一騎手（12戦2勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮戦したが、勝ったコクトビューティーに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

12月18日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山賀一騎手（13戦2勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では生来の敢闘精神でどうにかこうにかゴールまで走り切り、3着に入った。

4歳（1994年）

1月15日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の若水賞（中山ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で横山賀一騎手（14戦2勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

2月6日、中2週で迎えた17戦目は、伊藤直人騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

2月18日、中1週で迎えた18戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に末脚を伸ばして抜け出し、最後は2着のカシワズスポートに3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

3月6日、中1週で迎えた19戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、’94ファイナルカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい7着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた20戦目は、アクアマリンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず8着に終わった。

4月24日、中3週で迎えた21戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、丹沢ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が悪くなり15着に終わった。

7月31日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のNST賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は中舘英二騎手（2戦1勝）。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

8月27日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた23戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の洞爺湖特別（札幌芝1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦し、5着を確保した。

9月11日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下（函館ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は横山賀一騎手（15戦2勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のように疾駆したが、勝ったナチノムテキに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

9月24日、中1週で迎えた25戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（函館ダート1700m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

10月15日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

10月29日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（4戦1勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（5戦1勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた29戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は横山賀一騎手（16戦2勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

5歳（1995年）

1月7日、中3週で迎えた30戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山賀一騎手（17戦2勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に終わった。

4月15日、約3か月半の休養明けで迎えた31戦目は、大江原隆騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2700m 晴）に出走。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5月6日、中2週で迎えた32戦目は、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3100m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で大江原隆騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったカネマコトからクビ差の1着勝利をモノにする

6月17日、中5週で迎えた33戦目は、大江原哲騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上400万下（福島障害芝2750m 晴/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。5着に敗れた。