コクトビューティー（1988年生、母シルクエンゼル）

コクトビューティー（1988年5月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサウスアトランテイツク（当時8歳）と交配したシルクエンゼルが6歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地26戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は1993年の南総特別(900万下)。

経歴

デビュー前

古賀史生厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1991年）

1月12日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1200m 小雨/良）に出走。馬体重は438kg。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヤワタバーディに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

1月27日、中1週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は失速してしまい12着に敗れた。

2月24日、中3週で迎えた3戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

3月9日、中1週で迎えた4戦目は、4歳500万下（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したミスマルコチャンを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月30日、中2週で迎えた5戦目は、4歳500万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

4月13日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。6頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず3着に沈んだ。

5月11日、中3週で迎えた7戦目は、4歳500万下の八重桜賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて5着に終わった。

6月8日、中3週で迎えた8戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（5戦1勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

6月23日、中1週で迎えた9戦目は、4歳500万下（福島芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

7月7日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳500万下（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

7月27日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の富良野特別（札幌芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

4歳（1992年）

1月11日、約5か月半の休み明けで迎えた12戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のイヨスイセイを半馬身振り切って久々の一戦をモノにした。

2月15日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の中津川特別（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るホーセンルビーを上がり3位タイの末脚で半馬身差し切って勝利を手中に収めた。

3月29日、中5週で迎えた14戦目は、アクアマリンステークス（中山ダート1200m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

4月19日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の卯月ステークス（中山芝1200m 外回り雨/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

5月10日、中2週で迎えた16戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の立夏ステークス（東京ダート1200m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したチャンネルフォーにハナ差届かず2着となった。

6月7日、中3週で迎えた17戦目は、麦秋ステークス（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦1勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に敗れた。

10月25日、約4か月半の休養明けで迎えた18戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の晩秋特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

11月21日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（5戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。

12月13日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（6戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

5歳（1993年）

1月6日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。

2月13日、中4週で迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の中津川特別（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（7戦1勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

9月12日、約7か月の休み明けで迎えた23戦目は、4歳以上900万下の利根川特別（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（6戦1勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったメグミガバナーに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

10月16日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（7戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい7着に敗れた。

10月30日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（8戦1勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

12月4日、中4週で迎えた26戦目は、4歳以上900万下の南総特別（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（9戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、緩みのないペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて先頭に躍り出て、最後は2着のグリークシアターに2馬身半の差をつけて久々に白星を挙げた。