フォスターホープ（1991年生、母ビユーテイサラ）

フォスターホープ（1991年4月21日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のダイナコスモス（当時8歳）と交配したビユーテイサラが23歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）武田牧場。戦績は、中央平地21戦4勝2着1回。1995年のフェブラリーステークス(G2)で4着に入った他、1994年の巴賞(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

佐藤勝美厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1993年）

12月4日、デビュー戦は加藤和宏騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は484kg。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のウエスタンラヴァーに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月26日、中2週で迎えた2戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦1勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

3歳（1994年）

1月5日、中0週で迎えた3戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のシュレーダーに6馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

1月22日、中1週で迎えた4戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で加藤和宏騎手（3戦2勝）。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に終わった。

2月26日、中4週で迎えた5戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で加藤和宏騎手（4戦2勝）。13頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に終わった。

3月19日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳オープンの若葉ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で加藤和宏騎手（5戦2勝）。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に終わった。

4月30日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G3の青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で加藤和宏騎手（6戦2勝）。17頭立ての17番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、6着に入り込んだ。

5月29日、中3週で迎えた8戦目は、4歳900万下の駒草賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で加藤和宏騎手（7戦2勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

6月12日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下の支笏湖特別（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で加藤和宏騎手（8戦2勝）。5頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場を作れず4着に終わった。

7月3日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の羊蹄山特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で加藤和宏騎手（9戦2勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったライブリマウントに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

7月16日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下のオーロラ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で加藤和宏騎手（10戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るナチノムテキを次元の違う末脚で交わし去り、最後は6馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

7月24日、連闘で迎えた12戦目は、タイムス杯（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で加藤和宏騎手（11戦3勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月14日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンの巴賞（札幌ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は13戦連続で加藤和宏騎手（12戦3勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のライブリマウントを半馬身振り切って制した。

9月4日、中2週で迎えた14戦目は、シーサイドオープン（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で加藤和宏騎手（13戦4勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月17日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、G3のウインターステークス（中京ダート2300m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

4歳（1995年）

1月7日、中2週で迎えた16戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、ガーネットステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた17戦目は、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

2月18日、中2週で迎えた18戦目は、G2のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本広喜騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

3月11日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で橋本広喜騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に敗れた。

5歳（1996年）

1月15日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、岩部純二騎手を鞍上に迎えて、アレキサンドライトステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では全く伸びず14着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦の金蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩部純二騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、かなり遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に終わった。