システィーナ（1989年生、母ダイナコマネチ）

システィーナ（1989年4月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のサクラユタカオー（当時7歳）と交配したダイナコマネチが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）ヤナガワ牧場。戦績は、中央平地21戦8勝2着5回。1995年の京都牝馬特別(牝G3)に勝利した他、1994年の関屋記念(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

境征勝厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1992年）

3月8日、デビュー戦は小島太騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は500kg。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったオギボニータに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

3月22日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小島太騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウエスタンレヴューに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月26日、中4週で迎えた3戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

5月23日、中3週で迎えた4戦目は、4歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして、最後は2着のヤシャヒメを半馬身振り切って断トツの支持に応えた。

6月28日、中4週で迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下のしゃくなげステークス（福島芝1700m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて、最後は2着のコクトレディを半馬身振り切って制した。

9月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、初風ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田政人騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。

4歳（1993年）

11月21日、約14か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、4歳以上900万下の初冬特別（東京芝1800m 晴/不良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、パワフルボーイに交わされて5馬身差の2着となった。

12月11日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のアイオーユーをクビ差振り切って久々に白星を挙げた。

5歳（1994年）

1月15日、中4週で迎えた9戦目は、アレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

1月30日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンの銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（4戦2勝）。14頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。

2月26日、中3週で迎えた11戦目は、東風ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。前に出て、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のエンビライナーに4馬身の差をつけて制した。

3月12日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で中舘英二騎手（6戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

4月9日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の春風ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で中舘英二騎手（7戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、エンビライナーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4月24日、中1週で迎えた14戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、丹沢ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のヤエノジョオーに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月14日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの武蔵野ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（8戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったイブキクラッシュにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

6月11日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（9戦3勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

7月10日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（10戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

8月7日、中3週で迎えた18戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（11戦3勝）。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では一際目立つ伸びを見せたが、伸びてきたマイスーパーマン決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

12月24日、約4か月半の休み明けで迎えた19戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（12戦3勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るオギティファニーを上がり4位の末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて久方ぶりの一戦をモノにした。

6歳（1995年）

1月7日、中1週で迎えた20戦目は、ガーネットステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で中舘英二騎手（13戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

1月29日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で中舘英二騎手（14戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のサマニベッピンをハナ差振り切って重賞初制覇を果たした。