ヤエノジョオー（1990年生、母リンクスオブゴールド）

ヤエノジョオー（1990年4月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のCure the Blues（当時12歳）と交配したリンクスオブゴールドが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）鮫川牧場。戦績は、中央平地36戦7勝2着5回。1996年のシーサイドステークス(G3)で2着に入った他、1995年のタイムス杯(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

荻野光男厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1993年）

1月31日、デビュー戦は北沢伸也騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は422kg。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイソノターボに約10馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

3月13日、中5週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳オープンのチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

3月28日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳500万下（阪神ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のドラゴンルーブルに8馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

4月11日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北沢伸也騎手（3戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

5月16日、中4週で迎えた5戦目は、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で北沢伸也騎手（4戦2勝）。17頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、6着に終わった。

6月6日、中2週で迎えた6戦目は、4歳900万下の白藤ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で北沢伸也騎手（5戦2勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見所を作れず10着に敗れた。

11月28日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

12月11日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は北沢伸也騎手（6戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月26日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（7戦2勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

4歳（1994年）

1月23日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（8戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のセトロマンに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

2月18日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、春望ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では弾けるように疾駆したが、抜け出したイブキクラッシュを捕まえ切れず、2馬身半差の2着となった。

3月12日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた12戦目は、長良川ステークス（中京ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は北沢伸也騎手（9戦3勝）。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったエルジェネシスに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

4月3日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦の宝塚市制40周年記念（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（10戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月24日、中2週で迎えた14戦目は、丹沢ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（11戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したシスティーナを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

5月22日、中3週で迎えた15戦目は、欅ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月11日、中2週で迎えた16戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の北斗賞（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

8月13日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上900万下の渡島特別（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のアドマイヤコールに1馬身3/4の差をつけて圧倒的支持に応えた。

9月18日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた18戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

11月5日、中6週で迎えた19戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のリネンホープをハナ差振り切って5勝目を手中に収めた。

12月3日、中3週で迎えた20戦目は、L.オサリバン騎手を鞍上に迎えて、’94ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず11着に敗れた。

5歳（1995年）

2月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた21戦目は、橿原ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は北沢伸也騎手（12戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

3月4日、中1週で迎えた22戦目は、但馬ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（13戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のマダムビオーレに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月16日、中5週で迎えた23戦目は、陽春ステークス（京都芝1600m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で北沢伸也騎手（14戦4勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

7月29日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、タイムス杯（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエイシンライジンに3馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

8月26日、中3週で迎えた25戦目は、シーサイドオープン（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月28日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた26戦目は、ハンデ戦でオープンのアイルランドトロフィー（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は北沢伸也騎手（15戦4勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

11月25日、中3週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのリバーサイドステークス（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（16戦4勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい7着に終わった。

12月10日、中1週で迎えた28戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

6歳（1996年）

3月16日、約3か月の休み明けで迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は北沢伸也騎手（17戦4勝）。15頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

4月13日、中3週で迎えた30戦目は、G3のプロキオンステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北沢伸也騎手（18戦4勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

4月27日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月9日、中5週で迎えた32戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、札幌日経オープン（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

7月27日、中6週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた33戦目は、タイムス杯（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したパリスナポレオンにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月7日、中5週で迎えた34戦目は、G3のシーサイドステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（6戦1勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したキョウトシチーにクビ差届かず2着となった。

11月23日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンのリバーサイドステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

12月8日、中1週で迎えた36戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は北沢伸也騎手（19戦4勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場を作れず16着に終わった。