ロットネスト（2008年生、母キロフプリミエール）

ロットネスト（2008年10月17日）は、オーストラリアで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「オーストラリアにある島」。毛色は鹿毛。種牡馬のRedoute's Choice（当時12歳）と交配したキロフプリミエールが19歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地9戦0勝2着1回、地方2戦2勝。主な勝ち鞍は2011年のフォーチュネイトあじさい特別。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額3,400万円（8.5万×400口）で一口馬主が募集された。

松永幹夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2011年）

5月21日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は490kg。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

6月28日、中4週で迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のフォーチュネイトあじさい特別（大井ダート1800m 晴/良）に56kgの斤量を背負って出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線に入ると、前で粘るゴールドルチルを鮮烈な末脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

7月17日、中2週で迎えた3戦目は、3歳以上500万下の糸魚川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

11月12日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた4戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の紫竹山特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

11月26日、中1週で迎えた5戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の松浦特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、伸びてきたエーシンミラージュ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4歳（2012年）

5月30日、約6か月の休養明けで迎えた6戦目は、名古屋チャレンジカップアポロ賞（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るゴッドフローラを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

6月24日、中3週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（3戦1勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

7月7日、中1週で迎えた8戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の沓掛特別（中京ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず13着に敗れた。

5歳（2013年）

4月27日、約10か月の休養明けで迎えた9戦目は、4歳以上500万下の高湯温泉特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

5月19日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の荒川峡特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

6月9日、中2週で迎えた11戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の香住特別（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。