エスケイクリスタル（1991年生、母レーシンググレイス）

エスケイクリスタル（1991年6月19日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のロイヤルニジンスキー（当時14歳）と交配したレーシンググレイスが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）ビッグジャパンファーム。戦績は、中央平地29戦1勝2着3回。主な勝ち鞍は1994年の4歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

吉永猛厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

8月15日、デビュー戦は田面木博公騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1200m 晴/重）に出走。馬体重は446kg。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず5着に終わった。

8月28日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館ダート1000m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に敗れた。

3歳（1994年）

1月16日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた3戦目は、溝橋秀吉騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

1月29日、中1週で迎えた4戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（小倉ダート1700m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったロングガーベラに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

2月20日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた5戦目は、松本達也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

3月20日、中3週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は溝橋秀吉騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚にキレが無く14着に終わった。

4月2日、中1週で迎えた7戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/不良）に出走。16頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

4月24日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったコウベッコにねじ伏せられて7馬身差の2着となった。

5月7日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり4着に終わった。

6月4日、中3週で迎えた10戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で熊沢重文騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

6月11日、連闘で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で熊沢重文騎手（4戦0勝）。14頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

6月26日、中1週で迎えた12戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（中京ダート1600m 曇/良）に出走。14頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のスピードアイリスをクビ差振り切って待望の初白星を挙げた。

7月3日、連闘で迎えた13戦目は、牝馬限定4歳500万下のなでしこ賞（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

11月27日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（5戦0勝）。14頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり9着に終わった。

12月11日、中1週で迎えた15戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

4歳（1995年）

1月7日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（6戦0勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず11着に終わった。

1月16日、連闘で迎えた17戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（7戦0勝）。13頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

1月29日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は山田泰誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では超凡な末脚を披露し、3着に入り込んだ。

2月5日、連闘で迎えた19戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（2戦0勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

2月12日、連闘で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（8戦0勝）。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず4着に終わった。

3月4日、中2週で迎えた21戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（9戦0勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に終わった。

3月12日、連闘で迎えた22戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

3月26日、中1週で迎えた23戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/不良）に出走。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたテイエムシンスター決め手に屈してハナ差の2着となった。

4月16日、中2週で迎えた24戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着を確保した。

9月3日、約4か月半の休養明けで迎えた25戦目は、菊地昇吾騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/重）に出走。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き10着に終わった。

9月16日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊地昇吾騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

9月23日、連闘で迎えた27戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊地昇吾騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

10月14日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり13着に終わった。

11月5日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた29戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。