ベストタッチダウン（2016年生、母タッチザピーク）

ベストタッチダウン（2016年3月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「一番のタッチダウン」。毛色は鹿毛。種牡馬のタートルボウル（当時14歳）と交配したタッチザピークが14歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2020年の太秦ステークス(オープン)に勝利した他、2020年のベテルギウスステークス(オープン)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額1,800万円（45万×40口）で一口馬主が募集された。

橋口慎介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

7月1日、デビュー戦は三浦皇成騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず5着に敗れた。

10月28日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた2戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のプロムに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

12月1日、中4週で迎えた3戦目は、2歳500万下のこうやまき賞（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

12月23日、中2週で迎えた4戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

3歳（2019年）

5月18日、約5か月の休養明けで迎えた5戦目は、3歳500万下の早苗賞（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

6月8日、中2週で迎えた6戦目は、西村淳也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

6月23日、中1週で迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったロフティネスに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

9月28日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキングスクロスに約10馬身の大差をつけて圧倒的人気に応えた。

10月19日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま精一杯の粘りで持ち堪えてすんなりと抜け出し、最後は2着のドルチェリアに3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4歳（2020年）

2月16日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上3勝クラスの北山ステークス（京都ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のブラックウォーリアに3馬身の差をつけて単勝一倍台の評価に応えた。

4月19日、中8週で迎えた11戦目は、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい14着に敗れた。

10月17日、約6か月の休養明けで迎えた12戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、太秦ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のビックリシタナモーに1馬身半の差をつけて久方ぶりの一戦を物にした。

11月8日、中2週で迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G3のみやこステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は垂れてしまい10着に敗れた。

12月20日、中5週で迎えた14戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦し、4着に入った。

5歳（2021年）

2月27日、中9週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

3月28日、中3週で迎えた16戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。競走中止となった。

2021年3月28日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。