タケデンジャスミン（1985年生、母タケデンイメージ）

タケデンジャスミン（1985年5月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のタケデン（当時10歳）と交配したタケデンイメージが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）安藤牧場。戦績は、中央平地26戦5勝2着1回。1989年のBSN杯(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田子冬樹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1987年）

10月10日、デビュー戦は成島正規騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は458kg。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、トウホーリアルに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

10月25日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（福島芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で成島正規騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のセントアンドレに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月22日、中3週で迎えた3戦目は、2歳オープンの福島3歳ステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で成島正規騎手（2戦1勝）。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では速い脚を使えず4着に終わった。

12月19日、中3週で迎えた4戦目は、石塚信広騎手を鞍上に迎えて、2歳G3のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

3歳（1988年）

4月24日、約4か月の休養明けで迎えた5戦目は、4歳400万下のわらび賞（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は成島正規騎手（3戦1勝）。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って11着に終わった。

5月14日、中2週で迎えた6戦目は、4歳400万下のこけもも賞（新潟芝2200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で成島正規騎手（4戦1勝）。13頭立ての12番人気で大外13番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

6月4日、中2週で迎えた7戦目は、4歳400万下（東京ダート1400m 晴/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で成島正規騎手（5戦1勝）。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、3着を確保した。

6月19日、中1週で迎えた8戦目は、4歳400万下のくちなし賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で成島正規騎手（6戦1勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るデュークプリンセスを目の覚めるような末脚でアタマ差だけ差し切って2勝目を手に入れた。

7月10日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のしゃくなげ賞（福島芝1800m 曇/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で成島正規騎手（7戦2勝）。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が冴えず13着に終わった。

8月27日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の三国特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で成島正規騎手（8戦2勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダイナチャイルドに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月1日、中4週で迎えた11戦目は、オータムスプリントステークス（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で成島正規騎手（9戦3勝）。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

10月22日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1400万下の府中ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で成島正規騎手（10戦3勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く4着に終わった。

11月26日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1400万下のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で成島正規騎手（11戦3勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は勢いを失って9着に終わった。

12月11日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上1400万下の仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で成島正規騎手（12戦3勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るオンステージを半馬身差し切って4勝目をつかんだ。

4歳（1989年）

3月19日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、G2のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で成島正規騎手（13戦4勝）。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では脚が残っておらず12着に敗れた。

4月23日、中4週で迎えた16戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で成島正規騎手（14戦4勝）。17頭立ての17番人気で大外17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい15着に終わった。

5月14日、中2週で迎えた17戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は13戦連続で成島正規騎手（15戦4勝）。17頭立ての17番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は脚勢が悪くなり17着に終わった。

6月25日、中5週で迎えた18戦目は、北陸ステークス（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で成島正規騎手（16戦4勝）。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく4着に終わった。

7月16日、中2週で迎えた19戦目は、BSN杯（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で成島正規騎手（17戦4勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のクールハートを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

8月6日、中2週で迎えた20戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は16戦連続で成島正規騎手（18戦5勝）。18頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

9月10日、中4週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた21戦目は、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は17戦連続で成島正規騎手（19戦5勝）。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

9月30日、中2週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた22戦目は、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は18戦連続で成島正規騎手（20戦5勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

10月15日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定G3の牝馬東京タイムズ杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は19戦連続で成島正規騎手（21戦5勝）。15頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では目立つような脚を使えず13着に終わった。

5歳（1990年）

3月25日、約5か月半の休み明けで迎えた24戦目は、アクアマリンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は20戦連続で成島正規騎手（22戦5勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では鋭い脚を使えず16着に終わった。

4月7日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の卯月ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は21戦連続で成島正規騎手（23戦5勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく14着に終わった。

4月22日、中1週で迎えた26戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 小雨/重）に出走。鞍上は22戦連続で成島正規騎手（24戦5勝）。18頭立ての18番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず16着に終わった。