クールハート（1984年生、母コーネリアン）

クールハート（1984年3月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のデイクタス（当時17歳）と交配したコーネリアンが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は栃木県、生産者は（有）ハイランド牧場。戦績は、中央平地33戦4勝2着1回。1987年の関屋記念(G3)に勝利した他、1986年の新潟3歳ステークス(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

奥平真治厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

7月20日、デビュー戦は田村正光騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は408kg。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスピーディシルクに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月31日、中5週で迎えた2戦目は、2歳G3の新潟3歳ステークス（新潟芝1200m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田村正光騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では途轍もない末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のトチノルーラーに5馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

10月12日、中5週で迎えた3戦目は、2歳オープンのアイビーステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田村正光騎手（2戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず4着に敗れた。

12月13日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G3のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田村正光騎手（3戦2勝）。14頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

3歳（1987年）

1月5日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンの新春4歳牝馬ステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で田村正光騎手（4戦2勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

2月1日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田村正光騎手（5戦2勝）。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後はバテてしまい8着に終わった。

2月28日、中3週で迎えた7戦目は、3歳オープンのバイオレット賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で田村正光騎手（6戦2勝）。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着を確保した。

3月28日、中3週で迎えた8戦目は、3歳オープンの菜の花賞（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で田村正光騎手（7戦2勝）。6頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。

4月18日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G3のクリスタルカップ（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で田村正光騎手（8戦2勝）。12頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に終わった。

5月9日、中2週で迎えた10戦目は、3歳オープンの菖蒲特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で田村正光騎手（9戦2勝）。11頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい5着に終わった。

6月7日、中3週で迎えた11戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で田村正光騎手（10戦2勝）。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず4着に終わった。

7月19日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、BSN杯（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で田村正光騎手（11戦2勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月9日、中2週で迎えた13戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で田村正光騎手（12戦2勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のカシマキングをハナ差振り切って2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

9月13日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で田村正光騎手（13戦3勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に終わった。

10月4日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で田村正光騎手（14戦3勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

10月18日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定G3の牝馬東京タイムズ杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で田村正光騎手（15戦3勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露し、4着に入り込んだ。

11月22日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、小迫次男騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

12月20日、中3週で迎えた18戦目は、G3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小迫次男騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露し、4着に入った。

4歳（1988年）

5月15日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は田村正光騎手（16戦3勝）。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

6月19日、中4週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた20戦目は、福島競馬場開設70周年記念（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田村正光騎手（17戦3勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

7月17日、中3週で迎えた21戦目は、やまびこステークス（福島芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で田村正光騎手（18戦3勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。

8月7日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、G3の関屋記念（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で田村正光騎手（19戦3勝）。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では圧巻の末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

9月11日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（新潟芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で田村正光騎手（20戦3勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月1日、中2週で迎えた24戦目は、オータムスプリントステークス（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で田村正光騎手（21戦3勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るダイワダグラスを猛烈な末脚でクビ差だけ差し切って4勝目をつかんだ。

11月6日、中4週で迎えた25戦目は、柏崎正次騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き最後はティードリームと並んで6着同着となった。

12月18日、中5週で迎えた26戦目は、G3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柏崎正次騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5歳（1989年）

6月25日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた27戦目は、北陸ステークス（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は田村正光騎手（22戦4勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月16日、中2週で迎えた28戦目は、BSN杯（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田村正光騎手（23戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したタケデンジャスミンを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

8月6日、中2週で迎えた29戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田村正光騎手（24戦4勝）。18頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に敗れた。

9月10日、中4週で迎えた30戦目は、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田村正光騎手（25戦4勝）。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

10月15日、中4週で迎えた31戦目は、牝馬限定G3の牝馬東京タイムズ杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田村正光騎手（26戦4勝）。15頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

11月5日、中2週で迎えた32戦目は、福島民友カップ（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は小迫次男騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月17日、中5週で迎えた33戦目は、G3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は柏崎正次騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら13番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。