フェニーチェ（2009年生、母エルフィンフェザー）

フェニーチェ（2009年1月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「不死鳥（伊）」。毛色は鹿毛。種牡馬のファルブラヴ（当時11歳）と交配したエルフィンフェザーが15歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は坂東牧場。戦績は、中央平地24戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2015年の4歳以上1000万下(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、デスクバレットによって630万円で落札された。

広尾サラブレッド倶楽部にて総額1,400万円（3.5万×400口）で一口馬主が募集された。

加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

9月11日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は460kg。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

10月29日、中6週で迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したコスモユキシマキに3/4馬身届かず2着に敗北した。

3歳（2012年）

1月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

4月15日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では超凡な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月6日、中2週で迎えた5戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のカレンシェリーメイに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

5月19日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳500万下のカーネーションカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

10月21日、約5か月の休み明けで迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（1戦1勝）。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて16着に敗れた。

12月8日、中6週で迎えた8戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

4歳（2013年）

1月26日、中6週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

3月16日、中6週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に終わった。

5月19日、中8週で迎えた11戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヴィオラーネを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

6月15日、中3週で迎えた12戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の日野特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手が足りず10着に敗れた。

8月24日、中9週で迎えた13戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の古町特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に終わった。

10月26日、中8週で迎えた14戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。18頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

11月17日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入った。

5歳（2014年）

1月26日、中9週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下の西尾特別（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手に欠いて11着に敗れた。

4月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（1戦1勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて前にいた14頭をごぼう抜きし、最後は2着のインナーアージに1馬身1/4の差をつけて3勝目を手にした。

5月4日、中1週で迎えた18戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の糺の森特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手が足りず11着に敗れた。

7月5日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のかもめ島特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（2戦2勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず8着に敗れた。

8月10日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（3戦2勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

11月15日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた21戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

12月20日、中4週で迎えた22戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の白井特別（中山芝2000m 雨/良）に出走。14頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、5着を確保した。

6歳（2015年）

2月14日、中7週で迎えた23戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

3月22日、中4週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のリングネブラに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。