スモークフリー（2012年生、母スモークンフローリック）

スモークフリー（2012年2月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「煙から解放される」。毛色は芦毛。種牡馬のディープインパクト（当時10歳）と交配したスモークンフローリックが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2017年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額8,000万円（200万×40口）で一口馬主が募集された。

戸田博文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

11月29日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 雨/重）に出走。馬体重は534kg。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のソルプレーサに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2015年）

2月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

3月14日、中3週で迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、伸びてきたストレンジクォーク決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

5月2日、中6週で迎えた4戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。18頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

8月15日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の糸魚川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトレジャーマップを3/4馬身振り切って2勝目を獲得した。

9月21日、中4週で迎えた6戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい14着に終わった。

4歳（2016年）

2月20日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、F.ヴェロン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝2000m 雨/稍重）に出走。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びを欠き11着に敗れた。

3月12日、中2週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の館山特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

7月9日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月6日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

10月10日、中8週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月29日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線に入ると、前で粘るマイネルシュバリエを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月24日、中7週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上1000万下のクリスマスカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5歳（2017年）

1月29日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山典弘騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のアヴニールマルシェをハナ差振り切って4勝目を掴み取った。

3月4日、中4週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山典弘騎手（6戦2勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、最後はゲッカコウと並んで3着同着となった。

6月17日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、3歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で横山典弘騎手（7戦2勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月15日、中3週で迎えた17戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のマレーシアカップ（中京芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

10月22日、約3か月半の休み明けで迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の甲斐路ステークス（東京芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に敗れた。

12月10日、中4週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の美浦ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（8戦2勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

6歳（2018年）

2月3日、中7週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の節分ステークス（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（9戦2勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず14着に終わった。

7歳（2019年）

1月19日、約11か月半の休養明けで迎えた22戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

2月17日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦1勝）。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず9着に終わった。

3月9日、中2週で迎えた24戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に終わった。

8歳（2020年）

1月19日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの初富士ステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。

2月8日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上3勝クラスの節分ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず12着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた27戦目は、4歳以上3勝クラスのアメジストステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では速い脚を使えず10着に終わった。

3月29日、中4週で迎えた28戦目は、石神深一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝2970m 晴/重）に出走。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。7着に終わった。

5月10日、中5週で迎えた29戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で石神深一騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。11着に終わった。

2020年5月14日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。