ゲッカコウ（2013年生、母チューベローズ）

ゲッカコウ（2013年2月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「月下香。チューベローズの和名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のロージズインメイ（当時13歳）と交配したチューベローズが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は斉藤スタッド。戦績は、中央平地31戦4勝2着3回。2016年のフラワーカップ(牝G3)で2着に入った他、2017年のディセンバーステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ラフィアンターフマンクラブにて総額1,200万円（12万×100口）で一口馬主が募集された。

高橋義博厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

7月25日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（福島芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は434kg。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のリップルトウショウをクビ差振り切って初白星を挙げた。

8月15日、中2週で迎えた2戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのコスモス賞（札幌芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

11月8日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、2歳500万下の百日草特別（東京芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は松岡正海騎手（1戦1勝）。7頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず3着に終わった。

12月5日、中3週で迎えた4戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着を確保した。

3歳（2016年）

1月5日、中3週で迎えた5戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に終わった。

1月23日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下の若竹賞（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（2戦1勝）。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では天資の闘志でゴールまで力戦し、3着を確保した。

2月27日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳500万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（3戦1勝）。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のフィビュラに1馬身1/4の差をつけて2勝目をゲットした。

3月21日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したエンジェルフェイスを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月24日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で松岡正海騎手（5戦2勝）。18頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

5月22日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は柴田大知騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり17着に終わった。

9月10日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（2戦0勝）。18頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は力尽きて15着に終わった。

10月16日、中4週で迎えた12戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての18番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず13着に終わった。

11月5日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝2000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天資のガッツでゴールまで力戦し、3着を確保した。

11月27日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に終わった。

12月25日、中3週で迎えた15戦目は、三津谷隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のカウントダウンステークス（阪神芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に終わった。

4歳（2017年）

2月4日、中5週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（6戦2勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

3月4日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（7戦2勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、最後はスモークフリーと並んで3着同着となった。

3月26日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の常総ステークス（中山芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松岡正海騎手（8戦2勝）。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

7月8日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の松島特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（3戦0勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のスクエアフォールドを半馬身振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

7月29日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTVh賞（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に敗れた。

8月26日、中3週で迎えた21戦目は、K.マリヨン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2017ワールドオールスタージョッキーズ第2戦（札幌芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったクロコスミアに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

9月16日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、3歳以上1600万下のレインボーステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（3戦0勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のスズカビスタに2馬身の差をつけて4勝目を手中に収めた。

10月14日、中3週で迎えた23戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は柴田大知騎手（4戦1勝）。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

11月18日、中4週で迎えた24戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

12月17日、中3週で迎えた25戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したマイネルハニーに3/4馬身届かず2着となった。

5歳（2018年）

1月13日、中3週で迎えた26戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（4戦1勝）。18頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず12着に終わった。

3月10日、中7週で迎えた27戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴田大知騎手（5戦1勝）。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが鈍く6着に終わった。

4月21日、中5週で迎えた28戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は丹内祐次騎手（5戦1勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

5月19日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（6戦1勝）。15頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

7月22日、中8週で迎えた30戦目は、福島テレビオープン（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（7戦1勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、4着を確保した。

10月28日、約3か月半の休養明けで迎えた31戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場なく6着に終わった。

11月17日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

12月16日、中3週で迎えた33戦目は、ディセンバーステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は松岡正海騎手（9戦2勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて8着に終わった。