バプティスタ（1995年生、母ビーバップ）

バプティスタ（1995年3月31日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時9歳）と交配したビーバップが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地23戦3勝2着3回。1998年の報知杯4歳牝馬特別(牝G2)で3着に入った他、1998年のフローラステークス(オープン牝)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

前田禎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1997年）

10月4日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（東京ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は420kg。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハニーブライティアに約11馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

10月26日、中2週で迎えた2戦目は、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

11月23日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では圧巻の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月14日、中2週で迎えた4戦目は、3歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったシンコウエドワードにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

3歳（1998年）

1月10日、中3週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのフローラステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のハートフォーユーをクビ差振り切って優勝

3月15日、中8週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

4月12日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（5戦1勝）。18頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に敗れた。

5月31日、中6週で迎えた8戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

10月4日、約4か月の休養明けで迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

10月25日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（6戦1勝）。18頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

11月21日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（7戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見事な伸び脚で猛追したが、勝ったレディボナンザに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

12月20日、中3週で迎えた12戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に終わった。

4歳（1999年）

1月6日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく最後はマイネエルザと並んで7着同着となった。

2月13日、中4週で迎えた14戦目は、S.サンダース騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下のバレンタインステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

9月25日、約7か月半の休み明けで迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の浦安特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（8戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い脚を使えず13着に敗れた。

10月9日、中1週で迎えた16戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の雄国沼特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

10月24日、中1週で迎えた17戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったクラフトマンシップにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

12月4日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の柳川特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

12月18日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下の日豊特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で中谷雄太騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に敗れた。

5歳（2000年）

1月6日、中2週で迎えた20戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の東雲賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、5着に終わった。

7月16日、約6か月半の休み明けで迎えた21戦目は、4歳以上900万下の信夫山特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で大外9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

7月29日、中1週で迎えた22戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の安達太良特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が冴えず4着に終わった。

9月2日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の袖ケ浦特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のミッドナイトボイスをクビ差振り切って久方ぶりに白星を挙げた。