タツスティンガー（2009年生、母Investment Grade）

タツスティンガー（2009年11月1日）は、オーストラリアで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋針」。毛色は鹿毛。種牡馬のロックオブジブラルタル（当時10歳）と交配したInvestment Gradeが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地9戦0勝、地方15戦7勝2着2回。主な勝ち鞍は2013年の3歳以上B1 B2。

経歴

デビュー前

鮫島一歩厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2012年）

4月7日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は520kg。17頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚を失くしてしまい16着に敗れた。

5月5日、中3週で迎えた2戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり15着に終わった。

7月7日、中8週で迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1600m 晴/重）に出走。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり15着に終わった。

8月18日、中5週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に終わった。

10月1日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

12月3日、中8週で迎えた6戦目は、柿原翔騎手を鞍上に迎えて、一般C26（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトキノガンバレに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（2013年）

1月2日、中3週で迎えた7戦目は、一般C17（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で柿原翔騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るミサキマキバオーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

1月30日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、一般C16（名古屋ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で柿原翔騎手（2戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のエスケイタイガーに2馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

2月6日、連闘で迎えた9戦目は、一般C13（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で柿原翔騎手（3戦3勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエイドリアーンに6馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

3月8日、中3週で迎えた10戦目は、菜の花特別（名古屋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で柿原翔騎手（4戦4勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のイワクラギンガに6馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

5月5日、中7週で迎えた11戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた12戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り雨/良）に出走。18頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は失速してしまい13着に終わった。

6月16日、中3週で迎えた13戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の駒ケ岳特別（函館芝2600m 曇/良）に出走。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に終わった。

6月29日、中1週で迎えた14戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の恵山特別（函館芝1800m 曇/良）に出走。12頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

8月9日、中5週で迎えた15戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B2（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月28日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上B1 B2（園田ダート1230m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したウォーターアースにクビ差届かず2着に甘んじた。

9月11日、中1週で迎えた17戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B2一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、ビザンローズに半馬身交わされて2着に敗北した。

9月25日、中1週で迎えた18戦目は、おゝ浜のポン酢特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のメリトゥムを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

10月9日、中1週で迎えた19戦目は、3歳以上B1 B2（園田ダート1230m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で吉村智洋騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタガノバベルをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

10月31日、中2週で迎えた20戦目は、南あわじ市淡路人形特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉村智洋騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

11月19日、中2週で迎えた21戦目は、板野央騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B1（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

12月4日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上B1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉村智洋騎手（4戦2勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月25日、中2週で迎えた23戦目は、酒米の王様山田錦杯（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉村智洋騎手（5戦2勝）。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

5歳（2014年）

1月22日、中3週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた24戦目は、サイネリア賞（園田ダート1230m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で吉村智洋騎手（6戦2勝）。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。