ピーエムカイザー（1997年生、母ナイトグリッター）

ピーエムカイザー（1997年3月12日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のスマコバクリーク（当時12歳）と交配したナイトグリッターが7歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は川上悦夫。戦績は、地方21戦3勝2着3回。2000年のクラウンカップ(ハンデ地方重賞)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

波多野高次厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（1999年）

7月30日、デビュー戦は佐藤祐樹騎手を鞍上に据えて、3歳（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は475kg。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアミーに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

8月17日、中2週で迎えた2戦目は、2歳戦の若駒特別（船橋ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤祐樹騎手（1戦1勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず4着に敗れた。

9月24日、中4週で迎えた3戦目は、2歳戦のフレッシュスター特別（大井ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤祐樹騎手（2戦1勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

11月18日、中7週で迎えた4戦目は、矢内博騎手を鞍上に迎えて、2歳地方重賞の平和賞（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず14着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた5戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の胡蝶蘭特別（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

12月27日、中2週で迎えた6戦目は、2歳戦のシクラメン特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤祐樹騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に終わった。

3歳（2000年）

1月20日、中2週で迎えた7戦目は、桑島孝春騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の福寿草特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、5着に終わった。

2月16日、中3週で迎えた8戦目は、3歳戦のきんせんか特別（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑島孝春騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

3月6日、中2週で迎えた9戦目は、4歳（船橋ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で桑島孝春騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るアミーを次元の違う末脚で半馬身差し切って勝利を手中に収めた。

4月3日、中3週で迎えた10戦目は、3歳戦の春蘭特別（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤祐樹騎手（4戦1勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったスワットフォンテンに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

4月26日、中2週で迎えた11戦目は、佐藤隆騎手を鞍上に迎えて、3歳ハンデ地方重賞のクラウンカップ（川崎ダート2100m 雨/重）に出走。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のマジックファイアーに6馬身の差をつけて制した。

12月20日、約8か月の休養明けで迎えた12戦目は、ハンデ戦のディセンバー特別（船橋ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤祐樹騎手（5戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

4歳（2001年）

1月10日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦のガーネット特別（船橋ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤祐樹騎手（6戦1勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

2月7日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦の駿麗特別（船橋ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤祐樹騎手（7戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したリスポンスサイマーを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

3月5日、中3週で迎えた15戦目は、ハンデ戦の春日特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤祐樹騎手（8戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。11着に敗れた。

4月4日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、’01ファンタスティックレイン特別（船橋ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤祐樹騎手（9戦1勝）。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

4月20日、中1週で迎えた17戦目は、ハンデ戦のエイプリル特別（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤隆騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れ味光る末脚を披露したが、5着に終わった。

5月13日、中2週で迎えた18戦目は、新緑特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤祐樹騎手（10戦1勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったタマノタイザンから1馬身半差の2着となった。

5月29日、中1週で迎えた19戦目は、’01ファンタスティックホイップ特別（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤祐樹騎手（11戦1勝）。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

6月19日、中2週で迎えた20戦目は、ジューンスター賞（川崎ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤祐樹騎手（12戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。7着に敗れた。

5歳（2002年）

7月18日、約13か月の休養明けで迎えた21戦目は、ハンデ戦のアレキサンドライト特別（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤祐樹騎手（13戦1勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。競走中止となった。