タガノマイバッハ（1999年生、母アフターザサン）

タガノマイバッハ（1999年3月16日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は青毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時6歳）と交配したアフターザサンが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地27戦6勝2着2回。2003年の産経大阪杯(G2)に勝利した他、2003年の中京記念(ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、八木良司によって6,300万円で落札された。

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

10月7日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は472kg。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダンツシェイクに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月21日、中1週で迎えた2戦目は、2歳500万下の黄菊賞（京都芝1800m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛進したが、勝ったチトセサクセスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月17日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に敗れた。

12月16日、中3週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた4戦目は、高田潤騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では伸びを欠き13着に敗れた。

3歳（2002年）

1月7日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（3戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

1月19日、中1週で迎えた6戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

2月17日、中3週で迎えた7戦目は、3歳500万下のつばき賞（京都芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（5戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月3日、約8か月半の休み明けで迎えた8戦目は、3歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は高田潤騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪い、リードを2馬身以上確保して、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のタマモマイウエイに1馬身3/4の差をつけて休養明け初戦を制した。

11月16日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の八瀬特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。

12月21日、中4週で迎えた10戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神芝1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

4歳（2003年）

1月5日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の初夢賞（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田康彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったイエローボイスに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

1月26日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田康彦騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。先手を取る形となり、後続との差を5馬身以上保って、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のエリモシャルマンをクビ差振り切って3勝目を収める

2月15日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安田康彦騎手（3戦1勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く粘り込んで、最後は2着のアドマイヤロードをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

3月9日、中2週で迎えた14戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて、最後は2着のブリリアントロードをクビ差振り切って3連勝で初の重賞タイトルを手にした。

4月6日、中3週で迎えた15戦目は、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマグナーテンをクビ差だけ差し切って4連勝で2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

5月4日、中3週で迎えた16戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（2戦2勝）。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は勢いを失って8着に敗れた。

5歳（2004年）

1月5日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて12着に敗れた。

1月18日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安藤勝己騎手（4戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて14着に敗れた。

2月21日、中4週で迎えた19戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で安藤勝己騎手（5戦2勝）。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

3月7日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は安田康彦騎手（4戦2勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて12着に敗れた。

7歳（2006年）

1月22日、約23か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は高田潤騎手（3戦1勝）。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く16着に終わった。

2月18日、中3週で迎えた22戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高田潤騎手（4戦1勝）。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、些か速いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい8着に終わった。

3月11日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪城ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高田潤騎手（5戦1勝）。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に終わった。

4月8日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高田潤騎手（6戦1勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩みのないペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

7月9日、約3か月の休養明けで迎えた25戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き7着に終わった。

7月30日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は高田潤騎手（7戦1勝）。13頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず12着に終わった。

8月27日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。17頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り17着に終わった。