マルブツロック（2006年生、母カイロローズ）

マルブツロック（2006年4月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は栗毛。種牡馬のロックオブジブラルタル（当時7歳）と交配したカイロローズが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）大島牧場。戦績は、中央平地6戦0勝、地方36戦6勝2着5回。2011年の新横手駅オープン記念レース(一般B2六)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

加用正厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

1月25日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、3着に入り込んだ。

5月2日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

5月24日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた3戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず9着に敗れた。

6月28日、中4週で迎えた4戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

8月16日、中6週で迎えた5戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

8月29日、中1週で迎えた6戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では見せ場なく12着に敗れた。

9月27日、中3週で迎えた7戦目は、斎藤雄一騎手を鞍上に迎えて、一般C1一（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月11日、中1週で迎えた8戦目は、材木町「よ市」レース（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤雄一騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のチャームドサークルに2馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

11月1日、中2週で迎えた9戦目は、斎藤實記念館レース（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で斎藤雄一騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい6着に敗れた。

11月22日、中2週で迎えた10戦目は、JA岩手ふるさと奥州牛杯（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で斎藤雄一騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、3着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた11戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、横手のうめもの選りすぐりレース（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて7着に敗れた。

12月20日、中1週で迎えた12戦目は、シビックセンターレース（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

4歳（2010年）

1月11日、中2週で迎えた13戦目は、FINAL DREAM レース（水沢ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた14戦目は、一般B2三（水沢ダート1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は斎藤雄一騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に敗れた。

5月5日、中3週で迎えた15戦目は、イーバンクから楽天銀行賞（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は村上忍騎手（3戦0勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のバルクに1馬身半の差をつけて勝利をモノにする

5月15日、中0週で迎えた16戦目は、立夏賞（盛岡ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は斎藤雄一騎手（5戦1勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

5月30日、中1週で迎えた17戦目は、盛岡駅ビルフェザン杯（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤雄一騎手（6戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

6月13日、中1週で迎えた18戦目は、関本淳騎手を鞍上に迎えて、一般B2一（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

6月26日、中1週で迎えた19戦目は、早池峰神社例大祭レース（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は村上忍騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

7月10日、中1週で迎えた20戦目は、MSS応援団結成記念ふじポンレース（盛岡ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は斎藤雄一騎手（7戦1勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では全く伸びず10着に敗れた。

7月24日、中1週で迎えた21戦目は、タミヤGP岩手大会記念（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤雄一騎手（8戦1勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず4着に終わった。

8月7日、中1週で迎えた22戦目は、ガタゴンまつりレース（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で斎藤雄一騎手（9戦1勝）。8頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

9月6日、中3週で迎えた23戦目は、北上夜曲レース（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は村上忍騎手（5戦1勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に終わった。

9月18日、中1週で迎えた24戦目は、十和田奥入瀬ろまん街道レース（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（6戦1勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に敗れた。

10月3日、中1週で迎えた25戦目は、南部杯カウントダウン8（盛岡ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（7戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き5着に敗れた。

10月16日、中1週で迎えた26戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、一般B2四（盛岡ダート1600m 曇/重）に出走。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に終わった。

11月1日、中1週で迎えた27戦目は、一般B2五（水沢ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は斎藤雄一騎手（10戦1勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったセプテンバーレインに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

11月13日、中1週で迎えた28戦目は、気仙川レース（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤雄一騎手（11戦1勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

11月29日、中1週で迎えた29戦目は、一般B2四（水沢ダート1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は村上忍騎手（8戦1勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

12月11日、中1週で迎えた30戦目は、一般B2四（水沢ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は関本淳騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み4着に沈んだ。

12月27日、中1週で迎えた31戦目は、おおのミルク村ゆめ牛乳レース（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は村上忍騎手（9戦1勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

5歳（2011年）

1月3日、連闘で迎えた32戦目は、初夢恵比寿レース（水沢ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（10戦1勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はガス欠状態になり5着に終わった。

5月16日、約4か月半の休み明けで迎えた33戦目は、がんばろう仙台（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は斎藤雄一騎手（12戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したパノラマトウショウにクビ差届かず2着に惜敗した。

5月30日、中1週で迎えた34戦目は、一般C2四（盛岡ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で斎藤雄一騎手（13戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のコスモマーシャルに4馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

6月13日、中1週で迎えた35戦目は、一般C2二（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で斎藤雄一騎手（14戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛進したが、エーシンスローインに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

8月1日、中6週で迎えた36戦目は、一般C2三（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で斎藤雄一騎手（15戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったマツリダベストに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

8月16日、中1週で迎えた37戦目は、一般C2四（盛岡ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で斎藤雄一騎手（16戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダンストンジールに4馬身の差をつけて4勝目を奪取した。

8月29日、中1週で迎えた38戦目は、金ケ崎鳥海柵レース（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で斎藤雄一騎手（17戦3勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

9月12日、中1週で迎えた39戦目は、一般C2二（盛岡ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で斎藤雄一騎手（18戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のヤマニンワーシップに4馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月1日、中2週で迎えた40戦目は、新横手駅オープン記念レース（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で斎藤雄一騎手（19戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では弾けるように急駛したが、勝ったエアダーミに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

10月16日、中1週で迎えた41戦目は、埋蔵文化財調査センターレース（盛岡ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は9戦連続で斎藤雄一騎手（20戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のダイショウルシアンに4馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

10月31日、中1週で迎えた42戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、もみじ賞（盛岡ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、3着に終わった。