キティ（2006年生、母フォレストキティ）

キティ（2006年4月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「母名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のNorthern Afleet（当時13歳）と交配したフォレストキティが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は山下恭茂。戦績は、中央平地19戦4勝2着5回。主な勝ち鞍は2010年のオーロラ特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、山下恭茂から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

野中賢二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

6月20日、デビュー戦は中村将之騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は456kg。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のコウエイテンプウに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月1日、約4か月半の休み明けで迎えた2戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛進したが、ラルーチェに半馬身交わされて2着に敗北した。

11月7日、連闘で迎えた3戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のキクノセンヒメをクビ差振り切って下馬評通りの実力を証明した。

12月13日、中4週で迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の舞浜特別（中山ダート1800m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、フレンチノワールに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4歳（2010年）

1月10日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の初茜賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のマリアージュに1馬身1/4の差をつけて3勝目をマークした。

1月30日、中2週で迎えた6戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の北山ステークス（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。

5月23日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のパールステークス（京都芝1800m 外回り雨/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は藤田伸二騎手（1戦1勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。

7月10日、中6週で迎えた8戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の津軽海峡特別（函館ダート1700m 曇/不良）に出走。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、ピースオブパワーにハナ差交わされて2着に惜敗した。

7月25日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の渡島特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で荻野琢真騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に敗れた。

9月11日、中6週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で荻野琢真騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したキャプテンルビーにアタマ差届かず2着に甘んじた。

10月2日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上1000万下のオーロラ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で荻野琢真騎手（3戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のハギノリベラに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月4日、中8週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の堺ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で荻野琢真騎手（4戦1勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に敗れた。

5歳（2011年）

1月5日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の初夢ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で荻野琢真騎手（5戦1勝）。15頭立ての7番人気で大外15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

1月29日、中2週で迎えた14戦目は、U.リスポリ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の北山ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、アドマイヤテンクウにクビ差交わされて2着となった。

2月26日、中3週で迎えた15戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の上総ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

4月17日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

4月24日、連闘で馬体重を前走から10kg絞って迎えた17戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のきずな賞（東京ダート1600m 晴/重）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に終わった。

6歳（2012年）

1月28日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた18戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1900m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

2月26日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた19戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の伊丹ステークス（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。