カタリナラビット（1986年生、母タニノグレースフル）

カタリナラビット（1986年4月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のシンザン（当時25歳）と交配したタニノグレースフルが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は片岡牧場。戦績は、中央平地24戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は1990年の信濃川特別(900万下牝)。

経歴

デビュー前

古賀末喜厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1989年）

2月5日、デビュー戦は横田吉光騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったリリーコールに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

2月18日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（小倉芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で横田吉光騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。

4月2日、中5週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横田吉光騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

4月16日、中1週で迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中山芝1800m 曇/不良）に出走。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（東京芝1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

8月13日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた6戦目は、菅原泰夫騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで敢闘したが、勝ったフジノテマリに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

8月27日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（新潟芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原泰夫騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のトーアタブーに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

9月24日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上400万下（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で菅原泰夫騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、抜け出したパストラーレを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

10月8日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上400万下の山中湖特別（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で菅原泰夫騎手（3戦1勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のテストランを半馬身振り切って2勝目をつかんだ。

4歳（1990年）

1月21日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、5歳以上900万下の若潮賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

2月11日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の三峰山特別（東京ダート1600m 雨/重）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

3月11日、中3週で迎えた12戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の霞ケ浦特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、勝ったパナシアを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

4月7日、中3週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の隅田川特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に敗れた。

5月6日、中3週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（5戦0勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり7着に終わった。

5月27日、中2週で迎えた15戦目は、根本康広騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’90ダービージョッキーズステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず4着に終わった。

6月30日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の伏拝特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は菅原泰夫騎手（4戦2勝）。6頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のリーディングロウルをハナ差振り切って3勝目をゲットした。

7月21日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の信濃川特別（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原泰夫騎手（5戦3勝）。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスルーオベストを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて勝利をモノにする

8月12日、中2週で迎えた18戦目は、田村正光騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の新潟日報賞（新潟芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

9月22日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のセプテンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚がパッとせず13着に敗れた。

5歳（1991年）

1月27日、約4か月の休養明けで迎えた20戦目は、白嶺ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田村正光騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず7着に終わった。

2月24日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は菅原泰夫騎手（6戦4勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、5着を確保した。

3月10日、中1週で迎えた22戦目は、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原泰夫騎手（7戦4勝）。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では最後まで息が続かず8着に終わった。

4月6日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデ戦の卯月ステークス（中山芝1200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原泰夫騎手（8戦4勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、5着に終わった。

4月20日、中1週で迎えた24戦目は、晩春ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原泰夫騎手（9戦4勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着を確保した。