ソーユアフロスト（2001年生、母バルチックチル）

ソーユアフロスト（2001年4月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「君の心を和ませる」。毛色は鹿毛。種牡馬のコマンダーインチーフ（当時11歳）と交配したバルチックチルが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地25戦6勝2着5回、地方16戦2勝2着3回。2008年の青藍賞(地方重賞)で2着に入った他、2009年の赤松杯(一般)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

勢司和浩厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

11月30日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 曇/不良）に出走。馬体重は526kg。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛追したが、勝ったインゴットに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

3歳（2004年）

5月9日、約5か月半の休み明けで迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

6月6日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、長く末脚を持続させて、最後は2着のモエレエルコンドルに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

7月3日、中3週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下の広瀬川特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

10月10日、約3か月半の休み明けで迎えた5戦目は、3歳以上500万下（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のメジロベネットに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4歳（2005年）

1月5日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたグラスボンバー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3月5日、中7週で迎えた7戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の両国特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

3月27日、中2週で迎えた8戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の野島崎特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず5着に敗れた。

4月17日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下の鹿野山特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったブルートルネードに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

7月17日、約3か月の休養明けで迎えた10戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の燕特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のリキアイサイレンスをクビ差振り切って3勝目を獲得した。

8月7日、中2週で迎えた11戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の信濃川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のオンワードハヤテに2馬身の差をつけて4勝目を掴み取った。

10月8日、中8週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の本栖湖特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（5戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のルーベンスメモリーを3/4馬身振り切って5勝目を収める

11月12日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（6戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、伸びてきたマチカネキララ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

5歳（2006年）

3月12日、約4か月の休養明けで迎えた14戦目は、4歳以上1600万下のサンシャインステークス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（7戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月6日、中7週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（8戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたタイガーカフェ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5月28日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（9戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

8月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（10戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

10月22日、中9週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の銀蹄ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（11戦3勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

11月25日、中4週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のドリームパートナーを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

6歳（2007年）

4月8日、約4か月半の休み明けで迎えた20戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目立つような脚を使えず4着に敗れた。

5月27日、中6週で迎えた21戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（12戦3勝）。18頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。

6月10日、中1週で迎えた22戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は村田一誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。

7歳（2008年）

4月26日、約10か月半の休み明けで迎えた23戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 雨/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

6月1日、中4週で迎えた24戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。最後は失速してしまい17着に終わった。

6月15日、中1週で迎えた25戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って16着に終わった。

8月4日、中6週で迎えた26戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、盛岡花火の祭典レース（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンシャインヘイロを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて久々に勝利を挙げた。

9月1日、中3週で迎えた27戦目は、すずらん賞（水沢ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で高松亮騎手（1戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したヤマニンエグザルトを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗れた。

9月15日、中1週で迎えた28戦目は、地方重賞の青藍賞（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高松亮騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したトーホウライデンに半馬身届かず2着に敗北した。

10月13日、中3週で迎えた29戦目は、Jpn1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で高松亮騎手（3戦1勝）。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

11月24日、中5週で迎えた30戦目は、小林俊彦騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の北上川大賞典（水沢ダート2500m 曇/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月31日、中4週で迎えた31戦目は、地方重賞の桐花賞（水沢ダート2000m 小雪/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小林俊彦騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

8歳（2009年）

3月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた32戦目は、社団法人水沢青年会議所杯（水沢ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は高松亮騎手（4戦1勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のサイレントエクセルに1馬身1/4の差をつけて8勝目を掴み取った。

4月12日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた33戦目は、赤松杯（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高松亮騎手（5戦2勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したショーターザトッシを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

5月10日、中3週で迎えた34戦目は、地方重賞のシアンモア記念（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で高松亮騎手（6戦2勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

5月24日、中1週で迎えた35戦目は、あすなろ賞（盛岡ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で高松亮騎手（7戦2勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に終わった。

6月21日、中3週で迎えた36戦目は、地方重賞のみちのく大賞典（水沢ダート2000m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で高松亮騎手（8戦2勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に終わった。

7月19日、中3週で迎えた37戦目は、地方重賞のせきれい賞（盛岡芝2400m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で高松亮騎手（9戦2勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では超凡な末脚を発揮し、3着に入った。

8月16日、中3週で迎えた38戦目は、桂樹杯（盛岡芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で高松亮騎手（10戦2勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に敗れた。

9月14日、中3週で迎えた39戦目は、安全安心厳選の岩泉牛乳レース（水沢ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で高松亮騎手（11戦2勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に終わった。

10月25日、中5週で迎えた40戦目は、地方重賞の北上川大賞典（盛岡ダート2500m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で高松亮騎手（12戦2勝）。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に終わった。

11月9日、中1週で迎えた41戦目は、胆沢郷土資料館レース（水沢ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で高松亮騎手（13戦2勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。競走中止となった。