キョウシンムサシ（1985年生、母ハグロタマヨリ）

キョウシンムサシ（1985年5月6日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のターゴワイス（当時15歳）と交配したハグロタマヨリが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は大徳ファーム。戦績は、中央平地14戦2勝2着1回。1988年のスプリングステークス(G2)で2着に入った他、1988年のダービー卿チャレンジトロフィー(G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

山岡浩久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1987年）

9月13日、デビュー戦は蛯沢誠治騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は448kg。12頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のビソアスイートに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

10月3日、中2週で迎えた2戦目は、2歳オープンの芙蓉特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（1戦1勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

10月18日、中1週で迎えた3戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのアイビーステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。7頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に終わった。

3歳（1988年）

2月13日、約4か月の休養明けで迎えた4戦目は、菅原泰夫騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下（東京ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り8着に終わった。

2月29日、中1週で迎えた5戦目は、4歳400万下の水仙賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原泰夫騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。端に立ち、リードを2馬身以上キープして、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の気力で渋太く粘り続けて、最後は2着のマイゲストをハナ差振り切って勝利を手中に収めた。

3月27日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G2のスプリングステークス（東京芝1800m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で菅原泰夫騎手（2戦1勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、モガミナインに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

4月17日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、3歳G1の皐月賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で菅原泰夫騎手（3戦1勝）。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい16着に終わった。

10月1日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた8戦目は、オータムスプリントステークス（新潟芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で菅原泰夫騎手（4戦1勝）。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に終わった。

10月15日、中1週で迎えた9戦目は、神無月ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で菅原泰夫騎手（5戦1勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい9着に終わった。

11月13日、中3週で迎えた10戦目は、富士ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で菅原泰夫騎手（6戦1勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい5着に敗れた。

12月4日、中2週で迎えた11戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で菅原泰夫騎手（7戦1勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の負けん性を発揮してゴールまで勇戦し、4着に入った。

4歳（1989年）

1月5日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデG3の金杯（中山芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は9戦連続で菅原泰夫騎手（8戦1勝）。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい15着に終わった。

7月16日、約6か月半の休み明けで迎えた13戦目は、BSN杯（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で菅原泰夫騎手（9戦1勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。

8月12日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下の月岡特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で菅原泰夫騎手（10戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。端に立ち、リードを5馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。