エンリル（2008年生、母ライヴ）

エンリル（2008年3月15日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「バビロニアの古都ニップルの守護神、風の神」。毛色は栃栗毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時8歳）と交配したライヴが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地13戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2012年の大津特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

中竹和也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2010年）

10月30日、デビュー戦は川島信二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は472kg。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

3歳（2011年）

2月5日、約3か月半の休養明けで迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のボストンリョウマをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

2月20日、中1週で迎えた3戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は減速してしまい13着に終わった。

6月25日、約4か月の休み明けで迎えた4戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のクラシカルノヴァを半馬身振り切って久々の一戦を制した。

7月16日、中2週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の蹴上特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で赤木高太郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

10月23日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で赤木高太郎騎手（2戦1勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮戦したが、テイエムドンマイにクビ差交わされて2着に惜敗した。

11月6日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で赤木高太郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、オースミイレブンに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

11月27日、中2週で迎えた8戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の北國新聞杯（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

4歳（2012年）

1月9日、中5週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

2月12日、中4週で迎えた10戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の大津特別（京都ダート1900m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の気力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のアルバトンに2馬身の差をつけて優勝

2月26日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の伊丹ステークス（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい15着に敗れた。

4月8日、中5週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい7着に敗れた。

4月22日、中1週で迎えた13戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。