タイセイプライド（2015年生、母キャニオンリリー）

タイセイプライド（2015年3月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋誇り」。毛色は青鹿毛。種牡馬のヨハネスブルグ（当時16歳）と交配したキャニオンリリーが17歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は谷川牧場。2017年のクリスマスローズステークス(オープン)に勝利した他、2017年のダリア賞(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、谷川牧場から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、田中成奉によって1,836万円で落札された。

西村真幸厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

7月2日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は502kg。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るアトレヴィードを驚異的な末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

8月5日、中4週で迎えた2戦目は、2歳オープンのダリア賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシャインカメリアを豪脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて断トツの支持に応えた。

11月4日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい8着に敗れた。

12月24日、中6週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた4戦目は、2歳オープンのクリスマスローズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（3戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のラストプリマドンナを半馬身振り切って制した。

3歳（2018年）

3月17日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

5月26日、中9週で迎えた6戦目は、3歳重賞の葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

7月15日、中6週で迎えた7戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

8月14日、中3週で迎えた8戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデJpn3のサマーチャンピオン（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

10月7日、中7週で迎えた9戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が衰えて12着に終わった。

11月25日、中6週で迎えた10戦目は、オータムリーフステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

4歳（2019年）

3月17日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンの千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に敗れた。

5月5日、中6週で迎えた12戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、鞍馬ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線では伸びが鈍く15着に終わった。

6月20日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、「My AIRDO」特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、前で粘るナリユキマカセを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

7月4日、中1週で迎えた14戦目は、地方重賞のグランシャリオ門別スプリント（ミ（門別ダート1000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では全く伸びず11着に敗れた。

7月17日、中1週で迎えた15戦目は、宮崎光行騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の星雲賞（門別ダート1600m 内回り曇/重）に出走。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ恰好となり、で集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に終わった。

8月14日、中3週で迎えた16戦目は、落合玄太騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のエトワール賞（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚が残っておらず12着に終わった。

8月28日、中1週で迎えた17戦目は、レダ特別（門別ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は宮崎光行騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

9月22日、中3週で迎えた18戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、M1の岩手県知事杯OROカップ（モンテオープン（盛岡芝1700m 小雨/良）に出走。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

10月20日、中3週で迎えた19戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、M2のOROターフスプリント（盛岡芝1000m 晴/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したエイシンテキサスに3/4馬身届かず2着に敗北した。

11月7日、中2週で迎えた20戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、オルフェーヴル・プレミアム（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

5歳（2020年）

1月8日、中8週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた21戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、S3の船橋記念（船橋ダート1000m 曇/重）に出走。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手が足りず11着に終わった。

2月20日、中5週で迎えた22戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の梅花賞（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。

3月29日、中4週で迎えた23戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、スプリント特別（水沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のスティンライクビーを半馬身振り切って5勝目をつかんだ。

7月19日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から15kg減らして迎えた24戦目は、地方重賞の岩鷲賞（盛岡ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で高松亮騎手（1戦1勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく5着に終わった。

9月14日、中7週で迎えた25戦目は、OROターフ特別（盛岡ダート1000m 小雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で高松亮騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

2020年9月20日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。