グランドシンゲキ（1990年生、母サガミコトブキ）

グランドシンゲキ（1990年5月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のカネミノブ（当時16歳）と交配したサガミコトブキが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）まるとみ冨岡牧場。戦績は、中央平地21戦3勝2着1回。1993年のアーリントンカップ(G3)に勝利した他、1993年のシンザン記念(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

岩元市三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

11月7日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は480kg。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を取り切り、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、オースミファンダーに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

11月22日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のアイノギャルに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月19日、中3週で迎えた3戦目は、3歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のナリタタイシンを半馬身振り切って2勝目を収める

3歳（1993年）

1月17日、中3週で迎えた4戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

2月14日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

3月7日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。端を奪う形となり、凄まじいハイペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のラガーチャンピオンに4馬身の差をつけて初の重賞タイトルをゲットした。

3月28日、中2週で迎えた7戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

9月26日、約6か月の休み明けで迎えた8戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（3戦1勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く5着に終わった。

10月24日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り12着に敗れた。

11月6日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた10戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は土肥幸広騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はバタバタになってしまい15着に終わった。

4歳（1994年）

5月7日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた11戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、シルクロードステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

11月12日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg絞って迎えた12戦目は、桂川ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（5戦1勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい10着に終わった。

12月3日、中2週で迎えた13戦目は、D.オリヴァー騎手を鞍上に迎えて、’94ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

5歳（1995年）

8月6日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、酒井健二騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（福島芝1700m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

8月20日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた15戦目は、やまなみステークス（小倉芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に終わった。

9月24日、中4週で迎えた16戦目は、涼秋ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では全く伸びず10着に敗れた。

10月7日、中1週で迎えた17戦目は、渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（6戦1勝）。15頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

10月21日、中1週で迎えた18戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた19戦目は、清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（7戦1勝）。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は垂れてしまい12着に終わった。

12月2日、中3週で迎えた20戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、’95ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

12月16日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦のオークランドレーシングクラブトロフィー（阪神芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は大崎昭一騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。競走中止となった。