ウキヨノカゼ（2010年生、母アドマイヤダッシュ）

ウキヨノカゼ（2010年3月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「浮世の風」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のオンファイア（当時7歳）と交配したアドマイヤダッシュが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はファニーフレンズファーム。戦績は、中央平地21戦5勝2着1回。2015年のスプリンターズステークス(G1)で3着に入った他、2015年のキーンランドカップ(G3)に勝利するなど、重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

菊沢隆徳厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

11月4日、デビュー戦はI.メンディザバル騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は490kg。18頭立ての10番人気で17番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では凄まじい末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のイヴピアジェに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2013年）

1月12日、中9週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したクラウンロゼにアタマ差届かず2着に惜敗した。

2月9日、中3週で迎えた3戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のスイートサルサをクビ差振り切って重賞ウィナーの称号をゲットした。

4歳（2014年）

11月15日、約21か月半の休み明けで迎えた4戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に敗れた。

12月21日、中4週で迎えた5戦目は、3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は一杯になって13着に終わった。

5歳（2015年）

2月21日、中8週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

3月14日、中2週で迎えた7戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

7月4日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTVh杯（函館芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のエポワスをクビ差振り切って久方ぶりに白星を挙げた。

8月30日、中7週で迎えた9戦目は、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦1勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のトーホウアマポーラを3/4馬身振り切って2つ目の重賞タイトルを奪取した。

10月4日、中4週で迎えた10戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦2勝）。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

6歳（2016年）

2月20日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で四位洋文騎手（3戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では今一つ伸び切れず15着に敗れた。

3月27日、中4週で迎えた12戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で四位洋文騎手（4戦2勝）。18頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず13着に終わった。

5月15日、中6週で迎えた13戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で四位洋文騎手（5戦2勝）。18頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に終わった。

12月17日、約7か月の休養明けで迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデ重賞のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

7歳（2017年）

1月15日、中3週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた15戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず9着に敗れた。

3月12日、中7週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた16戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦0勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に終わった。

4月22日、中5週で迎えた17戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のフロンテアクイーンをクビ差振り切って3つ目の重賞タイトルを獲得した。

5月14日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。17頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず9着に敗れた。

8月13日、約3か月の休養明けで迎えた19戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず10着に終わった。

9月10日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に敗れた。

11月12日、中8週で迎えた21戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（4戦0勝）。18頭立ての18番人気で14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず18着に終わった。