オートマチック（1992年生、母ミズエナジー）

オートマチック（1992年2月20日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時7歳）と交配したミズエナジーが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者はホウセイ牧場。戦績は、中央平地12戦2勝2着1回、地方8戦0勝。1995年の日本ダービー（東京優駿）(G1)で3着に入った他、1995年の皐月賞(G1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤原敏文厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1994年）

10月9日、デビュー戦は大西直宏騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は478kg。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

10月15日、連闘で迎えた2戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（福島芝1000m 晴/良）に出走。6頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のホウユウクラウンに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

11月27日、中5週で迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、4着に終わった。

12月18日、中2週で迎えた4戦目は、C.マッキャロン騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタイキクレセントをクビ差振り切って制した。

3歳（1995年）

1月8日、中2週で迎えた5戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったマイティーフォースに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

3月5日、中7週で迎えた6戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず4着に敗れた。

4月16日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で加藤和宏騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

5月28日、中5週で迎えた8戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で加藤和宏騎手（3戦0勝）。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

9月24日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で加藤和宏騎手（4戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

10月15日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた10戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で加藤和宏騎手（5戦0勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

11月5日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で加藤和宏騎手（6戦0勝）。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では最後まで息が続かず13着に敗れた。

4歳（1996年）

4月28日、約6か月の休み明けで馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた12戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、メトロポリタンステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

5歳（1997年）

11月6日、約18か月半の休み明けで馬体重を前走からさらに20kg増やして迎えた13戦目は、国信満騎手を鞍上に迎えて、千歳特別（岩見沢ダート1500m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。12着に敗れた。

6歳（1998年）

10月20日、約11か月半の休養明けで迎えた14戦目は、真駒内特別（札幌(地)ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で国信満騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。9着に終わった。

12月3日、中5週で迎えた15戦目は、日高こんぶ特別（門別ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で国信満騎手（2戦0勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。14着に敗れた。

7歳（1999年）

2月10日、中9週で馬体重を前走から22kg減らして迎えた16戦目は、仙道光男騎手を鞍上に迎えて、東海クラウン（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

3月14日、中4週で迎えた17戦目は、北浦充騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのマーチカップ（P）（笠松ダート1900m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

4月6日、中2週で迎えた18戦目は、青木達彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのスプリング争覇（P）（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず9着に終わった。

4月29日、中2週で迎えた19戦目は、東海クラウン（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は仙道光男騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

5月19日、中2週で迎えた20戦目は、東海クラウン（笠松ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は青木達彦騎手（1戦0勝）。7頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。