タイキクレセント（1992年生、母Yes My Dear）

タイキクレセント（1992年1月29日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬。毛色は栗毛。種牡馬のKeen（当時11歳）と交配したYes My Dearが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地31戦4勝2着6回。1995年の京成杯(G3)で3着に入った他、1996年の谷川岳ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤正徳厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1994年）

11月5日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は454kg。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、伸びてきたコクトジュリアン決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

11月20日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るヒシアケボノを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月18日、中3週で迎えた3戦目は、3歳500万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、伸びてきたオートマチック決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

3歳（1995年）

1月8日、中2週で迎えた4戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

2月19日、中5週で迎えた5戦目は、4歳500万下のカトレア賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

3月19日、中3週で迎えた6戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。最後は脚色が悪くなり7着に敗れた。

4月2日、中1週で迎えた7戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の山桜賞（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

6月17日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の手稲山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、グングンと終いの脚を伸ばして、最後は2着のマンダラスリーワンに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

7月15日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のSTV賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシビルコンクエストをクビ差振り切って3勝目をマークした。

9月2日、中6週で迎えた10戦目は、ハンデ戦の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

10月21日、中6週で迎えた11戦目は、奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（6戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったルシールシーダーにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

11月5日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、秋野ステークス（新潟芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

11月25日、中2週で迎えた13戦目は、キャピタルステークス（東京芝1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は岡部幸雄騎手（7戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

4歳（1996年）

4月6日、約4か月半の休み明けで迎えた14戦目は、アクアマリンステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上はM.ロバーツ騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

4月21日、中1週で迎えた15戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を見せたが、勝ったオースミマックスにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

5月12日、中2週で迎えた16戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったタケノクラウンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月22日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のHTB賞（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず5着に敗れた。

7月21日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下のアカシヤステークス（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

8月10日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の駒場特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

8月25日、中1週で迎えた20戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の行川特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

9月15日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の浦安特別（中山芝1600m 外回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

9月30日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下の飯豊特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で橋本広喜騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、抜け出したルミネッセンスにハナ差届かず2着に甘んじた。

10月27日、中3週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下の平ヶ岳特別（新潟芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で橋本広喜騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のハルカジョウをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

11月17日、中2週で迎えた24戦目は、ノベンバーステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で橋本広喜騎手（4戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず10着に敗れた。

5歳（1997年）

6月8日、約7か月の休養明けで迎えた25戦目は、藤原英幸騎手を鞍上に迎えて、麦秋ステークス（東京ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では脚を伸ばせず14着に終わった。

6月28日、中2週で迎えた26戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ストークステークス（阪神芝1600m 雨/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

7月6日、連闘で迎えた27戦目は、福島テレビ杯（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤原英幸騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり7着に敗れた。

8月3日、中3週で迎えた28戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原英幸騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

6歳（1998年）

1月6日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、5歳以上1600万下の寿ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤原英幸騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後はタレてしまい14着に終わった。

1月24日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のジャニュアリーステークス（中山芝2000m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で藤原英幸騎手（4戦0勝）。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず14着に終わった。

2月28日、中4週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の内外タイムス杯（中山芝1800m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦1勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。