アンジェリー（2012年生、母レディトゥプリーズ）

アンジェリー（2012年3月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「人名より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時12歳）と交配したレディトゥプリーズが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地32戦1勝2着3回。主な勝ち鞍は2015年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、佐藤寿男によって945万円で落札された。

宗像義忠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

9月13日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は464kg。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず10着に敗れた。

10月13日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で17番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘し、6着を確保した。

3歳（2015年）

1月24日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着を確保した。

2月14日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。

4月4日、中6週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したユウユウを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

5月3日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（5戦0勝）。17頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のロイヤルスピリッツを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

5月23日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳500万下のカーネーションカップ（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田善臣騎手（6戦1勝）。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

8月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、3歳以上500万下の月岡温泉特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で柴田善臣騎手（7戦1勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり15着に終わった。

9月13日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で柴田善臣騎手（8戦1勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦し、4着に入った。

10月3日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた10戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で柴田善臣騎手（9戦1勝）。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、3着に入った。

11月1日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で柴田善臣騎手（10戦1勝）。18頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

12月5日、中4週で迎えた12戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り16着に敗れた。

4歳（2016年）

4月9日、約4か月の休養明けで迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（11戦1勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は減速してしまい13着に終わった。

4月24日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の桑折特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では決め手に欠いて10着に終わった。

5月15日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（12戦1勝）。18頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したベラフォレスタを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

6月11日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（13戦1勝）。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では終いが甘くなり、6着に終わった。

10月2日、約4か月の休み明けで迎えた17戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

11月27日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

5歳（2017年）

3月5日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた19戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、4着に入った。

4月9日、中4週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下の喜多方特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったキッズライトオンにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月22日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下の伏拝特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

5月13日、中2週で迎えた22戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1400m 雨/重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

6月3日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（1戦0勝）。17頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

6月24日、中2週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。

11月18日、約5か月の休養明けで迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に終わった。

12月16日、中3週で迎えた26戦目は、3歳以上500万下の高山特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（3戦0勝）。18頭立ての17番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はタレてしまい18着に終わった。

6歳（2018年）

1月28日、中5週で迎えた27戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

2月17日、中2週で迎えた28戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の大牟田特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では見所を作れず15着に終わった。

3月10日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（4戦0勝）。17頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず11着に終わった。

3月24日、中1週で迎えた30戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（14戦1勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた31戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（15戦1勝）。16頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず11着に終わった。

9月2日、約4か月半の休養明けで迎えた32戦目は、山田敬士騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚を失くしてしまい18着に終わった。