タニノメッセージ（1988年生、母タニノウイング）

タニノメッセージ（1988年5月9日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のフイデイオン（当時16歳）と交配したタニノウイングが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はカントリー牧場。戦績は、中央平地26戦3勝2着3回。1990年のラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス(牝G3)で3着に入った他、1991年の忘れな草賞(オープン牝)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

島崎宏厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

8月11日、デビュー戦は土肥幸広騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず4着に敗れた。

8月25日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず4着に敗れた。

9月15日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したツルマルトシミーにクビ差届かず2着となった。

9月29日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で土肥幸広騎手（3戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るテンマハッピーを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

10月20日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で土肥幸広騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るキクノサンシャインを猛烈な末脚で半馬身差し切って優勝

11月10日、中2週で迎えた6戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で土肥幸広騎手（5戦2勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月22日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定2歳G3のラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で土肥幸広騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では出色の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3歳（1991年）

1月6日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンのKBS京都紅梅賞（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で土肥幸広騎手（7戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

2月3日、中3週で迎えた9戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

3月9日、中4週で迎えた10戦目は、3歳オープンのすみれステークス（中京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に敗れた。

3月23日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（京都芝1400m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（8戦2勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

4月7日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（9戦2勝）。17頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、4着に入った。

11月9日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上900万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（2戦0勝）。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

12月7日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の鳥羽特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（10戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったシンシノブを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

12月22日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の千種川特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（11戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に敗れた。

4歳（1992年）

1月19日、中3週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の伏見特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入った。

2月8日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の大津特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（4戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

3月15日、中4週で迎えた18戦目は、合谷喜壮騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の長良川特別（中京芝1800m 雨/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

3月29日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の中京スポーツ杯（中京芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（12戦2勝）。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に終わった。

5歳（1993年）

2月7日、約10か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の秋吉台特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

2月21日、中1週で迎えた21戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（13戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したモダンダンサーを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3月7日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下の姫島特別（小倉芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は大崎昭一騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

3月21日、中1週で迎えた23戦目は、5歳以上500万下の巌流島特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（14戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、3着に終わった。

4月25日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、5歳以上500万下（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は田原成貴騎手（5戦0勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり6着に敗れた。

5月1日、連闘で馬体重を前走から8kg絞って迎えた25戦目は、5歳以上500万下（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（6戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るナムラストームを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

6月6日、中4週で迎えた26戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（15戦2勝）。8頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。