カイカノキセキ（2019年生、母カイカヨソウ）

カイカノキセキ（2019年2月15日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「開花の軌跡。開花へたどった道筋。父名、母名より連想」。毛色は青鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時16歳）と交配したカイカヨソウが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は(有)社台コーポレーション白老ファーム。2021年の函館2歳ステークス(G3)で2着に入った他、2022年のマーガレットステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額2,000万円（5万×400口）で一口馬主が募集された。

池添学厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

6月12日、デビュー戦は鮫島克駿騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1000m 曇/良）に出走。馬体重は472kg。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のリトスに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

7月17日、中4週で迎えた2戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、勝ったナムラリコリスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月14日、約4か月の休養明けで迎えた3戦目は、2歳オープンの福島2歳ステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で鮫島克駿騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

12月15日、中3週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた4戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。ダート戦及びG1級競走への出走は初となった。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

3歳（2022年）

2月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（3戦1勝）。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

5月28日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、3歳G3の葵ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克駿騎手（4戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

6月12日、中1週で迎えた7戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの恵那特別（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい10着に敗れた。

7月24日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの雲仙特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

9月4日、中5週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスの宗像特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい15着に敗れた。

11月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上はC.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

4歳（2023年）

2月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（5戦1勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

4月30日、中9週で迎えた12戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったハイアムズビーチに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

5月20日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上2勝クラスのオーストラリアトロフィー（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は鮫島克駿騎手（6戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

7月22日、中8週で迎えた14戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの清洲特別（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

10月8日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 小雨/良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、勝ったバグラダスに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

11月5日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川裕紀人騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

5歳（2024年）

1月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、4歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石川裕紀人騎手（3戦0勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

3月24日、中7週で迎えた18戦目は、B.ムルザバエフ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの鈴鹿特別（中京ダート1400m 小雨/重）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバテてしまい14着に敗れた。