トーセンフーガ（2004年生、母ローレンシア）

トーセンフーガ（2004年3月10日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋遁走曲（伊）」。毛色は鹿毛。種牡馬のタイキシャトル（当時10歳）と交配したローレンシアが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）服部牧場。戦績は、中央平地19戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2008年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、服部牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、島川隆哉によって840万円で落札された。

古賀史生厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

8月13日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は478kg。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトーセンゲンザンに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2007年）

1月14日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に敗れた。

1月28日、中1週で迎えた3戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

3月4日、中4週で迎えた4戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後はバテてしまい13着に終わった。

10月8日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた5戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に終わった。

11月4日、中3週で迎えた6戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1000m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月18日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1150m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月15日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

4歳（2008年）

1月5日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮したが、5着に終わった。

1月26日、中2週で迎えた10戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月16日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を披露したが、3着に終わった。

3月8日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（4戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のリヒターをクビ差振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

4月5日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（5戦1勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に敗れた。

5歳（2009年）

1月18日、約9か月半の休養明けで迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（6戦1勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

6月27日、約5か月半の休み明けで迎えた15戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1150m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

7月25日、中3週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で伊藤工真騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったツウカイヤスナムに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

8月23日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で伊藤工真騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

9月21日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で伊藤工真騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

12月19日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で伊藤工真騎手（4戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。競走中止となった。