ダンスファンタジア（2008年生、母ダンスインザムード）

ダンスファンタジア（2008年4月2日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「ダンス幻想曲」。毛色は鹿毛。種牡馬のファルブラヴ（当時10歳）と交配したダンスインザムードが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地29戦3勝2着3回。2011年のフェアリーステークス(牝G3)に勝利した他、2011年のポートアイランドステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額4,000万円（100万×40口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

10月31日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1400m 曇/重）に出走。馬体重は456kg。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のキッズチェイサーに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

11月14日、中1週で迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るフレンチカクタスを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

12月12日、中3週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

3歳（2011年）

1月10日、中3週で迎えた4戦目は、A.クラストゥス騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のスピードリッパーに2馬身半の差をつけて初の重賞タイトルを掴み取った。

2月12日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でA.クラストゥス騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に敗れた。

4月10日、中7週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

4月23日、中1週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のフローラステークス（東京芝2000m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。17頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に敗れた。

5月8日、中1週で迎えた8戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦1勝）。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚を伸ばせず15着に敗れた。

10月2日、約5か月の休み明けで迎えた9戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入った。

10月22日、中2週で迎えた10戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦1勝）。17頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が衰えて12着に敗れた。

12月4日、中5週で迎えた11戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

4歳（2012年）

1月29日、中7週で迎えた12戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はバタバタになってしまい14着に敗れた。

3月11日、中5週で迎えた13戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/重）に出走。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい16着に終わった。

4月29日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露したが、4着に終わった。

6月30日、中8週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた15戦目は、3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露したが、4着に終わった。

8月11日、中5週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の長岡ステークス（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（4戦1勝）。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

9月9日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた17戦目は、3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（5戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線ではキレのある末脚を発揮したが、4着に終わった。

10月1日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、N.ピンナ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の道頓堀ステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

12月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の南総ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（6戦1勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では脚を伸ばせず16着に敗れた。

5歳（2013年）

2月16日、中8週で迎えた20戦目は、G.ブノワ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したアラフネに半馬身届かず2着となった。

3月9日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた21戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず12着に敗れた。

5月5日、中7週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた22戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、抜け出したフジマサエンペラーにクビ差届かず2着となった。

6月9日、中4週で迎えた23戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の多摩川ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に敗れた。

6月29日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTVh杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（7戦1勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず10着に敗れた。

8月10日、中5週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず12着に敗れた。

8月31日、中2週で迎えた26戦目は、3歳以上1600万下の長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。17頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では印象的な伸び脚で猛進したが、勝ったスイートサルサにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

11月3日、中8週で迎えた27戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

12月1日、中3週で迎えた28戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（4戦0勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

6歳（2014年）

2月22日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上はG.ブノワ騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。