ダンスディレクター（2010年生、母マザーリーフ）

ダンスディレクター（2010年3月20日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「振付師」。毛色は鹿毛。種牡馬のアルデバランⅡ（当時12歳）と交配したマザーリーフが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）藤原牧場。戦績は、中央平地26戦7勝2着7回。2015年、2017年と阪神カップ(G2)で2回2着に入った他、2018年の高松宮記念(G1)で4着に入る活躍をした。その他にも重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

笹田和秀厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2013年）

6月8日、デビュー戦は浜中俊騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のミキノティータイムに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

10月12日、約4か月の休養明けで迎えた2戦目は、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のディープウェーブに1馬身1/4の差をつけて休養明けの一戦を物にした。

11月16日、中4週で迎えた3戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したオースミイージーに半馬身届かず2着に敗北した。

4歳（2014年）

3月1日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、4歳以上1000万下の山陽特別（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（3戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

4月6日、中4週で迎えた5戦目は、4歳以上1000万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で浜中俊騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では稲妻のようなを披露したが、4着に終わった。

5月4日、中3週で迎えた6戦目は、4歳以上1000万下の鷹ケ峰特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で浜中俊騎手（5戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマカハをクビ差振り切って3勝目を手に入れた。

7月26日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の知多特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で浜中俊騎手（6戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で浜中俊騎手（7戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したベルルミエールにハナ差届かず2着に甘んじた。

11月9日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で浜中俊騎手（8戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のケイアイユニコーンに2馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

11月24日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1600万下の醍醐ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で浜中俊騎手（9戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したマコトナワラタナにアタマ差届かず2着に甘んじた。

5歳（2015年）

1月18日、中7週で迎えた11戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の長篠ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したロンドに半馬身届かず2着に敗北した。

2月21日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（10戦4勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のテイエムタイホーに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（11戦5勝）。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に敗れた。

7月5日、中6週で迎えた14戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（12戦5勝）。17頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたウリウリ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

12月26日、約6か月の休み明けで迎えた15戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で浜中俊騎手（13戦5勝）。17頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したロサギガンティアにハナ差届かず2着に惜敗した。

6歳（2016年）

1月31日、中4週で迎えた16戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で浜中俊騎手（14戦5勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るローレルベローチェを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号を勝ち取った。

9月11日、約7か月半の休養明けで迎えた17戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で浜中俊騎手（15戦6勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず7着に敗れた。

10月2日、中2週で迎えた18戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で浜中俊騎手（16戦6勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず15着に敗れた。

10月29日、中3週で迎えた19戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で浜中俊騎手（17戦6勝）。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月24日、中7週で迎えた20戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

7歳（2017年）

1月29日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のセイウンコウセイをクビ差振り切って連覇達成

9月10日、約7か月半の休養明けで迎えた22戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は浜中俊騎手（18戦6勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では切れ味光る末脚を発揮し、3着に入った。

10月1日、中2週で迎えた23戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（19戦6勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に終わった。

12月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、伸びてきたイスラボニータ決め手に屈してハナ差の2着となった。

8歳（2018年）

3月25日、約3か月の休養明けで迎えた25戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月12日、中6週で迎えた26戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではいいところがなく15着に敗れた。