タガノキングダム（1999年生、母コウベッコ）

タガノキングダム（1999年4月23日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のブラックタイアフェアー（当時13歳）と交配したコウベッコが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）宮内牧場。戦績は、中央平地25戦3勝2着3回、中央障害2戦1勝。主な勝ち鞍は2005年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、宮内牧場から「北海道9月市場サラブレッド2歳」に上場され、八木良司によって1,260万円で落札された。

新川恵厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2001年）

10月7日、デビュー戦は渡辺薫彦騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は462kg。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

10月28日、中2週で迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、2歳新馬（京都芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

11月18日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に敗れた。

12月9日、中2週で迎えた4戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

3歳（2002年）

1月13日、中4週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

2月2日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったアドマイヤアラシに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

2月17日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺薫彦騎手（3戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキンググレイシーに7馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

4月13日、中7週で迎えた8戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で渡辺薫彦騎手（4戦1勝）。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

5月3日、中2週で迎えた9戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で渡辺薫彦騎手（5戦1勝）。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず8着に終わった。

5月25日、中2週で迎えた10戦目は、3歳500万下（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で渡辺薫彦騎手（6戦1勝）。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバタバタになってしまい8着に終わった。

4歳（2003年）

5月17日、約12か月の休み明けで迎えた11戦目は、高井彰大騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では決め手が足りず11着に終わった。

6月7日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で高井彰大騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のエスジーナタリーをハナ差振り切って勝利を手中に収めた。

6月29日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下の鶴橋特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高井彰大騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に終わった。

7月27日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で高井彰大騎手（3戦1勝）。17頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、ランドミラクルに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

9月14日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

10月5日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったピオーネにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

10月26日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（7戦1勝）。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入った。

11月9日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（8戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず8着に敗れた。

11月30日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は高井彰大騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、5着に終わった。

12月21日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（9戦1勝）。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

5歳（2004年）

1月18日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は高井彰大騎手（5戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に敗れた。

6歳（2005年）

1月16日、約12か月の休み明けで迎えた22戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で高井彰大騎手（6戦1勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。

2月5日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で高井彰大騎手（7戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエイシンハクサンをクビ差振り切って久しぶりに勝利を挙げた。

2月27日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で高井彰大騎手（8戦2勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。

3月13日、中1週で迎えた25戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

9月11日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた26戦目は、出津孝一騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のファントムスズカに2馬身半の差をつけて久方ぶりの実戦をモノにした。

10月9日、中3週で迎えた27戦目は、障害3歳以上オープン（京都障害芝→ダート3170m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で出津孝一騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。競走中止となった。